IWC | アイ・ダブリュー・シー 2024GPHG IWC「ポルトギーゼ エターナルカレンダー」が2024年ジュネーブウォッチグランプリで「エギーユ・ドール賞」を受賞

　IWCシャフハウゼンの「ポルトギーゼ エターナル・カレンダー」が、第24回ジュネーブウォッチグランプリで「エギーユ・ドール賞」を受賞しました。今年度の初頭に発表された「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」は、IWC初のセキュラー・パーペチュアル・カレンダーです。新たに採用された400年歯車により、400年に3回、閏年が自動的にスキップされます。

　このタイムピースのもう一つの大きな特徴は、極めて正確なダブル・ムーン™・フェイズ表示を搭載していることで、45,361,055年後に月の軌道から1日分だけずれるという、世界記録となった精確さを誇ります。

　2001年に設立されたGPHGは、その年の優れたタイムピースを表彰し、スイス時計製造の卓越した品質を広く知ってもらうことを目的としています。

　スイス時計業界の「アカデミー賞®」とも称されるジュネーブウォッチグランプリは、15部門からなり、時計業界で最も注目される賞のひとつです。第24回目となる今年の授賞式は、ノミネートされたブランドの代表者やプレス関係者の集まる中、ジュネーブのレマンシアターで行われました。授賞式までの1ヶ月間、ノミネートされた時計は、香港、ホーチミン市、ニューヨーク、ジュネーブの各都市で開催された巡回展で一般公開されました。今回のグランプリで受賞を果たした各モデルは、11月末にルーマニアの首都ブカレストで展示される予定です。

　IWCシャフハウゼンの「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」（Ref.IW505701）が、「エギーユ・ドール賞」を受賞しました。1980年代にクルト・クラウスが独創的な永久カレンダーを発表して以来、IWCは機械式カレンダーの分野で独自のノウハウを培ってきました。スイスの高級時計マニュファクチュールであるIWCは、初のセキュラー・パーペチュアル・カレンダー開発において、極限まで精密さを追求した機械式プログラムを設計し、再びエンジニアリングの限界に挑みました。

　このポルトギーゼのカレンダーには、パーペチュアル・カレンダーと同じモジュールとシンクロ機構が採用されており、リュウズを操作するだけですべての表示を進めることができます。但し、永久カレンダーが3回の平年と１回の閏年という4年周期でプログラムされているのに対し、ポルトギーゼ・エターナル・カレンダーは、グレゴリオ暦の閏年の例外をも考慮し、400年の間に3つの閏年をスキップします。

　これは、少なくとも3999年までは閏年を正しく計算することを意味します。というのも、4000年を閏年とするかどうかについてはまだ正式な決定がなされていないからです。

　また、ポルトギーゼ・エターナル・カレンダーには、かつてない精度を誇るムーンフェイズ表示も搭載されています。新開発の3つの中間歯車を備えた減速ギアトレインにより、このモデルのダブル・ムーン™・フェイズ表示は、理論上、月の軌道から45,361,055年に1日分しかずれないという精密さで、世界記録を達成しました。「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」は、精巧に仕上げられたプラチナ製ケースも特徴の一つで、ケース前面と裏蓋の両面に採用されたボックスガラスのサファイアクリスタルは、透明なガラス製の文字盤とIWC自社製キャリバー52640を美しく見せています。

　IWCシャフハウゼンのCEOであるクリストフ・グランジェ・ヘアはこう述べています。「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダーがこのような素晴らしい賞に選んでいただけたことに、とても感激しています。1980年代にクルト・クラウスが開発した、象徴的なリューズ調整システムを持つ永久カレンダーをベースとして、私たちは機械式カレンダー機構の限界を再び押し広げました。私たちは、単なるコンセプト以上のものを作り上げました。ポルトギーゼ・エターナル・カレンダーは、非常に高度な複雑機構を搭載しているにもかかわらず、実際の製品として、お客様に毎日身に着けていただける時計なのです。

IWCは、GPHGから更に3つの部門にノミネートされました。

「カレンダー＆天文時計部門」では「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」 (Ref. IW505701)が、「スポーツウォッチ部門」では「パイロット・ウォッチ・パフォーマンス・クロノグラフ 41“MERCEDES-AMG PETRONAS FORMULA ONE™ TEAM”」(Ref.IW388306）が、そして「アイコニックウォッチ部門」には「ビッグ・パイロット・ウォッチ43　トゥールビヨン　マルクス・ビューラー」（Ref.IW329901)がそれぞれノミネートされました。