IWC | アイ・ダブリュー・シー 2022新作 時計にふさわしい美しいカラーのハイテク素材。IWC「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン”レーク・タホ”&”ウッドランド”」
2022年の新作としてIWCより、酸化ジルコニウムと他の金属酸化物との組み合わせをベースにした美しいカラーのセラミック素材を用いたホワイトカラーの“パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン「レーク・タホ」”と、ダーク・グリーンカラーの“パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン「ウッドランド」”が登場します。「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン」に所要されているセラミックはスチールよりも軽くて硬く、きわめて傷がつきにくく、触ると快適な滑らかさの、鏡のような表面。こうした独特な特性の組み合わせにより、セラミックは時計のケースにとって完璧な素材となっています。この分野の先駆者であるIWCは、長年にわたり、使用するセラミックのラインナップをたえず拡張してきました。
きわめて耐久性に優れ、スチールよりも軽く、硬さと傷のつきにくさはダイヤモンド以外に上回るものはありません。こうした独特な特性により、セラミックは機械式時計のケースにとって優れた選択肢となっています。この目的のためには、もちろん壊れやすい磁器ではなく、特別に開発された産業向けセラミックが使用されます。この無機質の非金属素材は、物理的・化学的な影響に対して強い耐性があり、1,000℃を超える高温にも耐えられます。時計以外の技術的セラミックの用途としては、コンデンサーや歯科インプラントなどがあり、さらに航空機のタービンや高性能エンジンの部品にも採用されるレベルです。
セラミック分野での先駆者であるIWC
30年以上前、IWCは時計ケースへのセラミック使用の道を開きました。1986年、このマニュファクチュールは、ブラック酸化ジルコニウム・セラミック製の革新的なケースを備えたダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ(Ref. IW3755)を発表しました。その後、パイロット・ウォッチ・クロノグラフ「ザ・ラスト・フライト」(Ref.3880、2015)には茶色の窒化ケイ素セラミックを使用し、インヂュニア・オートマティック「AMG GT」(Ref.IW324602、2015)には最も硬いタイプのセラミックであるブラック炭化ホウ素セラミックを使用しました。最近では、パイロット・ウォッチ、とりわけトップガン・モデルにこのハイテク素材を採用しています。こうした性能重視の時計は、スペースの狭いジェット機のコックピットや、空母への長期の配備での日常的な使用を想定してつくられています。傷や腐食に非常に強いことが重要な要素であり、セラミックが完璧な素材となっています。
技術的セラミックは、原材料の純度と非常に複雑な製造工程が特徴です。原材料は多結晶粉末で、多くはケイ酸塩、酸化アルミニウム、炭化ケイ素などの鉱物です。この粉末に複数の添加物を混ぜることで均質にし、成形してから高温の加熱炉で処理します。この「焼結」と呼ばれる工程で、補助素材が蒸発し、無数の微小な粒子で構成される、きわめて安定したセラミック体が形成されます。
複雑な製造工程
機械式時計用のセラミック製ケースの製造は、工学における真の偉業です。難しいのは、焼結工程でセラミックが約1/3収縮することです。あとでムーブメントがぴったりとケースにフィットするには、設計段階でこの収縮を考慮に入れておく必要があります。金属であれば、機械加工前に特性が明確に決められ、最終的な形になりますが、セラミックは製造工程の個別の段階による影響を受けます。したがって、各種の焼結方法、粒子サイズの選択、焼結温度により、同じ基本的素材から、さまざまな特性の大きく異なる最終製品を生み出す可能性があります。
カラーに関する徹底的な体験
IWCは、開発当初よりさまざまなセラミック・カラーの経験を積んできました。早くも1980年代、IWCは、ホワイト、ブルー、グリーン、さらにはピンクのセラミックで少量生産の製品や試作品をつくりました。美しいカラーのセラミック製ケースの製造は、特に大変な作業です。ビッグ・パイロット・ウォッチ・トップガン「モハーヴェ・デザート」のサンド・カラーのケース、パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン「レーク・タホ」のホワイトのケース、パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン「ウッドランド」のダーク・グリーンのケースは、いずれも独特な製法と高度な製造工程による賜物です。
多くの困難のひとつは、最終的な色調をつくることです。この色調は、焼結1回分のカラー向けの最適な色素の組み合わせを見つける無数のテストにおいて、技師との密接な協力を経て決定されます。もうひとつ困難なのは、最終的なカラーを文字盤やブレスレットなどの時計の他の要素にぴったりとマッチしたものにする必要がある点です。
セラミックに色を与えるには、酸化ジルコニウムと他の金属酸化物を混合します。原材料と混合の割合は、色調によって異なります。さらに、製造工程と特定の条件(たとえば、焼結の温度や時間など)を、美しいカラーのセラミックとそれを用いた部品にあわせて調整する必要があります。美しいカラーのセラミックの場合、原材料の純度の要件も大幅に厳しくなります。
サンド・カラー、ホワイト、ダーク・グリーンなど、シャフハウゼンでつくられる、どの美しいカラーのセラミック製ケースにも、長年かけて蓄積されたエキスパートの知識と、きわめて高度な製造スキルが詰め込まれています。
パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン「レーク・タホ」
PILOT WATCH CHRONOGRAPH TOP GUN “Lake Tahoe”
Ref.:IW389105
ケース径:44.5mm
ケース厚:15.7mm
ケース素材:ホワイト セラミック
ストラップ:テキスタイル
防水性:6気圧
ムーブメント:自動巻き、Cal.69380(IWC自社製)、46時間パワーリザーブ、毎時28800振動(4.0Hz)、33石
仕様:時・分・秒、日付・曜日表示、ストップウォッチ機能、秒針停止機能付きスモールセコンド
価格:1,391,500円(税込)
パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン「ウッドランド」
PILOT WATCH CHRONOGRAPH TOP GUN “Woodland”
Ref.:IW389106
ケース径:44.5mm
ケース厚:15.7mm
ケース素材:ダーク・グリーン セラミック
ストラップ:テキスタイル
防水性:6気圧
ムーブメント:自動巻き、Cal.69380(IWC自社製)、46時間パワーリザーブ、毎時28800振動(4.0Hz)、33石
仕様:時・分・秒、日付・曜日表示、ストップウォッチ機能、秒針停止機能付きスモールセコンド
価格:1,391,500円(税込)
※2022年3月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。
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