CHOPARD | ショパール 2025新作 ジュネーブ時計学校とのパートナーシップを通じて、ショパールの時計製造技術継承への積極的な取り組みを称えるアストロノミカルムーンフェイズを搭載したタイムピース。ショパール「L.U.C ヘリテージ EHG ムーン 122」

　Watches & Wonders Geneva 2025にて、ショパールが2025年の新作として、ジュネーブ時計学校（EHG）の創立200周年を記念し、18Kエシカルローズゴールド製ウォッチの新作「L.U.C ヘリテージ EHG ムーン 122」を発表しましました。ショパール マニュファクチュールの卓越した職人技を象徴するこの20本限定モデルには、クロノメーター認定を得た新たな手巻きキャリバー「L.U.C 63.04-L」が搭載され、権威あるジュネーブ・シールの品質認証が付与されています。また、122年に1日の誤差という驚異的な精度を誇る高精度なアストロノミカルムーンフェイズ機構を備えており、星座が描かれたエレガントなアベンチュリン製文字盤がナチュラルな夜空の美しさを見事に表現しています。代々受け継がれてきた時計製造技術の伝統とその継承へのオマージュを込めた「L.U.C ヘリテージ EHG ムーン 122」ウォッチは、次世代の時計職人を育成するというショパールの真摯な取り組みを証明しています。

天文学的精度を誇るムーンフェイズ搭載ムーブメント

「L.U.C」コレクションのキャリバーはすべて、ショパールのオートオルロジュリー工房で製作されています。ショパール マニュファクチュールで培われた卓越の職人技により、技術的にも美的にもユニークなタイムピースが次々と生み出されています。「L.U.C ヘリテージ EHG ムーン 122」の駆動を司る「L.U.C 63.04-L」ムーブメントは、手巻きキャリバー「L.U.C 63.01-L」のバリエーションモデルで、そのクロノメトリックな精度は、スイス公式クロノメーター検定局（COSC）による認定を受けています。今回初めて、メゾンのアストロノミカルムーンフェイズモジュールが、この高精度キャリバーに搭載されました。2年7ヵ月ごとに調整が必要な標準仕様のムーンフェイズとは異なり、アストロノミカルムーンフェイズは、122年45日に1度、1日分のみの調整を可能にしています。新月から次の新月までの月周期において、実際の月の軌道とショパールのアストロノミカルムーンフェイズとの誤差はわずか57秒で、これはマニュファクチュールの熟練時計職人が成し遂げた真の技術的偉業といえるでしょう。

時計製造技術の継承におけるショパールの取り組み

　2024年、ジュネーブ時計学校（EHG）は創立200周年を迎えました。オートオルロジュリーにおける専門技術の継承に特化したこの教育機関と、2004年以来のパートナーシップを築いてきたショパールは、今回「L.U.C ヘリテージ EHG ムーン 122」を発表しました。この傑出した新作ウォッチに搭載されているムーブメントは、4年の学びを締めくくるEHGの学生たちの卒業制作用ウォッチのためにショパールが供給しているムーブメントから着想を得て製作されました。時計製造のコミュニティーの拡大、伝統的な専門技術の次世代への継承、そして何世代にもわたる学生たちの意欲向上を一貫して実現するEHGの使命に対して、ショパールはこのような方法で協力しています。

　20年以上にわたり、ショパールはEHGと共同開発した“スクールキャリバー（L.U.C 06.01-L：L.U.C 63.01-L開発のインスピレーション源であるムーブメント）”を、EHGの最終学年の学生12名に毎年提供してきました。ショパールとEHGとの協議により、完成品と半完成品の部品キットが製作され、同校の教育プログラムの一環として、学生たちはムーブメントの装飾技術と操作技術の双方を磨く機会を得ることができます。EHGの200周年を記念し、ショパールとEHGは、時計修理工になるために、さらに1年間の追加研修を希望する学生たちに向け、アストロノミカルムーンフェイズモジュールをベースキャリバーに追加することを決定しました。

　EHGとのコラボレーションをはじめとして、ショパールの時計製造トレーニングへの取り組みは、業界において高く評価されており、2024年には、「テクニカルセンター」部門において「最優秀トレーニング企業賞（Best Training Company Prize）」を受賞、2008年には「応用技術」部門においても受賞を果たしています。

　ショパール共同社長カール‐フリードリッヒ・ショイフレは、時計製造技術の伝統の継承について、次のように述べています。「私たちの家族の歴史はショパールの礎であり、それは職人たちによって築かれ、世代から世代へと受け継がれてきました。こうして培われた専門的な技術は極めて貴重なものであり、トレーニングは先代から受け継がれてきた時計製造技術と宝飾品の装飾技術を継承する唯一の方法なのです。この継承なくして、オートオルロジュリーの美学を追求する職業の未来はありません」。

マニュファクチュールの時計製造のヘリテージにインスピレーションを得て生まれたタイムピース

　オートオルロジュリーの伝統とそれを継承する必要性を体現したこの洗練されたムーブメントは、同様にメゾンの時計製造のヘリテージからインスピレーションを得たケースに収めることが然るべきでした。伝統と現代性を兼ね備えたこの18Kエシカルローズゴールド製ケースは、ショパール創業者であるルイ‐ユリス・ショパールが19世紀にデザインした懐中時計のハンターケースの丸みを帯びたフォルムを彷彿とさせます。そのため、この新作モデルの名称には、“ヘリテージ（Heritage）”という言葉が付与されています。ミドルケースには、エレガントなサテン仕上げとバーティカルブラッシュ仕上げ、ベゼルとケースバックには鏡面仕上げが施されています。ポリッシュ仕上げのラグが独特な溶接方法で接合され、初期のリストウォッチを彷彿とさせます。さらに、メゾンの伝統を象徴するディテールとして、リューズには歴史的なショパールのロゴを想起させるデザインのL.U.Cロゴがあしらわれています。

　ショパール マニュファクチュールの熟練職人の手作業によって、3時位置のアストロノミカルムーンフェイズには、ローズゴールド＆アベンチュリン製インジケーターの上にハンマー加工および彫金を施した月が描かれ、月の周期が魅力的な解釈で表現されています。9時位置には、同様に細心の注意を払った卓越の職人技によって、北極点から地球を眺めた独創的な視点が再現されています。ゴールドでミニチュアの地球の彫金が施され、インテンスブルーのラッカーで満たされた海が、その描写に立体感とエレガンスを加味しています。さらにホワイトの転写加工が施された北半球の星座を主に描いたアベンチュリン製文字盤が、ゴールドのベースと相俟って、この類まれなムーンフェイズの幻想的な美に完璧な仕上げをもたらしています。

　洗練と卓越を極めたこの丸みを帯びた曲線美が際立つタイムピースには、メゾンの自社製ムーブメントが搭載され、精巧な手作業による仕上げが施されており、その美しさは誉れ高いジュネーブ・シールの品質保証によって証明されています。オートオルロジュリーの真髄を愛してやまないコレクターの心を奪うこの新作ウォッチは、シリアルナンバー入り20本限定で販売されます。

「L.U.C ヘリテージ EHG ムーン 122」は、傑出したタイムピースというだけでなく、その名称に付された“EHG”からも分かるように、ジュネーブ時計学校とショパールとの長きにわたるパートナーシップへのオマージュであり、オートオルロジュリーの職人技を次世代へと継承していくというメゾンの確固たるコミットメントを象徴しています。