BAUME & MERCIER | ボーム&メルシエ 2022新作 モダンアートの偉大な巨匠の一人にオマージュを捧げた斬新なタイムピース。ボーム&メルシエ「ハンプトン”ピエール・スーラージュへのオマージュ”」
2022年の新作としてボーム&メルシエより、モダンアートの偉大な巨匠の一人にオマージュを捧げ、彼の作品全般からインスピレーションを得たユニークで斬新なタイムピース「ハンプトン”ピエール・スーラージュへのオマージュ”」が登場します。「ハンプトン”ピエール・スーラージュへのオマージュ”」は画家ピエール・スーラ-ジュのOutrenoir(ウートルノワール/黒を超える黒)から自由にインスピレーションを得て作られました。
1979年1月、抽象芸術の代表的な立役者である、画家ピエール・スーラ-ジュは、彼のパリのアトリエでNoir-Lumiere(ノワール-リュミエール/黒-光)の一連の作品を発表します。このシリーズは1989年以降Outrenoir(ウートルノワール/黒を超える黒)とタイトルがつけられます。ツールやブラシを使って繊細な起伏効果を生み、様々な黒の状態で表面を創り出しています。ウートルノワールの絵画は、作品の正面を移動して鑑賞する際、光とともに変化し見る人に存在感をアピールします。≪ 反射する光が強い時、黒は黒の要素が少なくなり、その表面の状態の存在感が高まり能動的になる≫と、スーラ-ジュは2007年に断言しています。スーラ-ジュは、輝きまたはマットの黒を織りなします。
ロデーズのスーラ-ジュ・ミュージアムは、この街のコンバレル通りで車体工の父親を持ち1919年に誕生した、この巨匠の世界で唯一無二のコレクションを所有しています。ボーム&メルシエは、スーラ-ジュ・ミュージアムとミュージアムの同好会員の協力を得て、ピエール・スーラ-ジュの作品にオマージュを捧げる唯一無二の時計を創りました。
アーティストの作品が、ボーム&メルシエ、ロデーズのスーラ-ジュ・ミュージアムとそのミュージアムの同好会を引き合わせてくれました。ボーム&メルシエにとって、スーラ-ジュ・ミュージアムとのコラボレーションは、受け取ったアートをアートで返すことです。それは、礼儀以上のことで、私たちのスピリットと時を育み、私たちをインスパイアし鼓舞してくれるアートに感謝の意を表するためなのです。活力が溢れ寛大な空間であるスーラ-ジュ・ミュージアムは、意見交換にも最適で他のアーティスト達にも開かれた場所です。なぜスーラ-ジュ?彼の作品は人の心を魅了してやまないからです。それは、作品を見ていないときもそうなのです。彼の作品の多様な黒の集まりは、問いかけ、うっとりと魅了させ、ときに動揺させます。輝き、マット、パウダー、縞模様、フラット、なめらか、ポリッシュ、突出といった要素が、整然と共存している世界です。
インスピレーションの源としてのOutrenoir(ウートルノワール/黒を超える黒)。
ピエール・スーラ-ジュのウートルノワールから自由にインスピレーションを得て時計を創るということは、賞賛と感謝、そして、これが表す技術的な挑戦を意味します。とりわけある作品、 2019年3月17日に制作された非常に高さのある絵画390x130cm(高さ3.9m x 幅1.3m)が、この試みを導いてくれました。2020年、スーラ-ジュ夫妻によりスーラ-ジュ・ミュージアムに寄贈されたこの作品は、この100歳の画家の活力とインスピレーションの証です。斜めの縞のパネルを重ねることにより、作品上で光が構図を左右に駆け抜けます。スーラ-ジュが完成させたコームを駆使し、黒のアクリル素材に刻みを入れ、光沢とマットの変化に富む効果を生み出します。絵画が発する光は色彩のスペクトルも保持し、必要不可欠な存在です。この作品のエスプリと内容に近づくことが、時計の創作においての挑戦でした。そのために、ボーム&メルシエのチームは、時計の構成部品上の光のコントラストを際立てることを考えました。ダイヤルとケースのすべてのディテールが大切な役割を果たし、このタイムピースの美しさを引き立たせています。時計に施された仕上げは、まるで絵画に入念に描かれたかのようです。黒の色彩を追究する際には、その強さの活かし方が大変重要でした。「感情をかき立てる深い黒を手に入れる」
ピエール・スーラ-ジュはエングレービングに関して、特にその見事なエッチングにおいては、空間で時を捕らえると断言しています。画家にとっての時、それは見るための行動であり、一対一の関係なのです。時を超える作品を創ることは、もちろん画家が追求することであり、時の流れを計測し制止するよう努める時計師もそれを求めているのです。時が流れ時代が経過しても、時計製造の作品は、その見事な姿、力強さ、そして魅力を失うことはありません。時代を超えて生きる作品を創ることは、アーティストと時計師どちらもが望むことです。
アートをこよなく愛するボーム&メルシエが、ピエール・スーラ-ジュにオマージュを捧げる
このアートと時計製造の融合は、創業当初からメゾンが紡いできた芸術の世界との繋がりと自然に調和しています。審美眼の持ち主であったポール・メルシエは、1920年以降、その後誕生するコレクションをデザインしてきました。1918年、ポール・メルシエがウィリアム・ボームと提携し、1920年に共同で≪ ボーム & メルシエ≫を創業。ポール・メルシエはメゾンに彼のアートへの情熱と素晴らしい創造性・芸術的感覚を伝承しました。1922年の夏、ボームと家族を招待し、フランスのリビエラで一緒に休暇を過ごすことになります。ポール・メルシエの妻はニース出身で、彼にはニースの学校出身の多数の画家や作家の友人がいました。審美的な感覚、そしてアート、特に絵画との関係は、これらのつながりから形成されていきました。それ以来、すべての時計のコレクションは、妥協のないフォルム、ボリューム、プロポーションを備えた芸術的センスにより創造されました。このクリエイティビティはまもなく評価され、1972年と1973年にデュッセルドルフのバーデン・バーデンという時計とジュエリーの権威あるコンクールでゴールデンローズ賞を受賞します。この時計製造とデザインの対話は、ボーム&メルシエの遺伝子に深く根差しており、熱意と謙虚さをもって、自然とピエール・スーラ-ジュの作品と特別な繋がりを築くことになったのです。
「ハンプトン」コレクション、芸術的表現の領域/場所
ウートルノワールをタイムピースで表現するため、ボーム&メルシエは、レクタングラー型ダイヤルとケースがキャンバスのプロポーションを連想させる、メゾンのもう一つのアイコニックなコレクションである「ハンプトン」のモデルを選びました。1994年の発表から「ハンプトン」は、卓越したフォルム・ウォッチを体現し、1960年代から継承するモデルのデザインと1920年代のアールデコからのインスピレーションによる独特な存在です。純粋なラインとカーブ、そして完璧なプロポーションからなる確固とした美しさは、メゾンが大切にする芸術センスの証です。見事なプロポーションである、ギリシャ文字のΦファイマークをエンブレムとして採用したのも偶然ではありません。ハンプトン 「ピエール・スーラージュへのオマージュ」の明瞭なミニマリズムと簡潔さは、再現された作品の価値を高め、洗練されたこのタイムピースの簡潔さはピエール・スーラ-ジュの絵画の特徴である純粋さとシンクロしています。
時計を納める独自のボックスも、2017年に名高いプリツカー賞を受賞したカタルーニャRCRアルキテクタスが設計したスーラ-ジュ・ミュージアムの現代建築にオマージュを捧げています。建物の囲いは、コルテン・スチールで構成され、錆びたモアレ模様の外観となっています。ここでは、時とパティナ(緑青)が大切な要素です。
絵画の手法から時計製造の技術へ
アートと時計製造の情熱的で革新的な対話の中で、ハンプトン「ピエール・スーラージュへのオマージュ」の曲線を描くには、技術が必要不可欠です。時計のダイヤルへの縮小化は、大きな絵画のキャンバスを情熱的に解釈しています。メートルからミリに次元を変えることは、感情高まる旅なのです。
ボーム&メルシエは、3Dプリントの新しいテクノロジーを採用しました。準備段階の作業は、試行錯誤、熟考、テスト、そして成功により語られる冒険です。影と光の絶え間ない対話の中で、ボリューム感を実現し、ディテールを見せ、それを昇華する理想的な方法を見つけるため、緻密なトポグラフィー、最先端の研究、ワックスでの3Dプリントが繰り返されました。この挑戦は、真鍮製のダイヤルをレーザーで加工することにより達成しました。レバントの石は繊細なマット効果を与え、電気メッキ加工の方法を使い電解で0.2ミクロンの厚さを色で覆います。厚さ10ミクロンのセミマットな保護用透明ラッカーで最後のコーティングを施すことで、光と黒の統制されたコントラストが完成します。
短剣型のファセット加工された針は 真鍮製で、ダイヤモンド加工、サンドブラスト仕上げが施され、ブラックPVD処理でコーティングされます。ピエール・スーラ-ジュの希望で、時間の経過をエレガントに強調するため、針の先端にはゴールドのタッチが加えられました。ステンレス・スティールのブロックから削りだされたケースは、マイクロブラスト加工され、PACVD処理 (プラズマ支援化学蒸着)で2ミクロンの水素化非晶性イオンカーボンでコーティングすることにより、6000ビッカースの硬度をもたらします。光を捉え形作り、アーティストのボリューム感を与える動作を取り入れるために、素材と仕上げは創意工夫されています。スイスの自動巻きキャリバー(ETA2892)は、透明なケースバックを通して見える、≪コート・ド・ジュネーブ≫装飾が施された黒のローターを搭載しています。このローターには、「Hommage a Mr Soulages」(スーラージュへのオマージュ)のエングレービングが刻まれています。≪ ボーム&メルシエ≫は、両面反射防止加工が施され完全な絵画として見えるように、ドーム型のサファイアクリスタルの内側に、ゴールドコーティングのボーム&メルシエロゴを採用しています。
他に類を見ない技術と審美性における繊細さを備えるこのタイムピースは、黒の調和を保ったコントラスト、マット、セミマット、光沢の繊細なニュアンスと拡散された層を融合させ、画家ピエール・スーラ-ジュの精神を忠実に表現します。20世紀と21世紀にわたり最も人々を魅了してきたアーティストの一人の作品を讃えるため、堂々たる黒の力を再現しました。
ハンプトン「ピエール・スーラージュへのオマージュ」は、(アーティストの年齢を反映し)102個限定で受注製作され、個別番号が与えられます。このタイムピースは、 2月9日より、ボーム&メルシエ公式オンラインブティック www.baume-et-mercier.comでのみ事前予約を承ります。
スーラ-ジュ・ミュージアムに展示されるコレクションをさらに豊かにするために、このパートナーシップを通してボーム&メルシエは、スーラ-ジュ・ミュージアムをサポートいたします。スーラ-ジュ・ミュージアム同好会が、時計コレクターたちを新たな発見へとガイドしてくれるでしょう。
ハンプトン 「ピエール・スーラージュへのオマージュ」
Hampton "Hommage a Pierre Soulages"
Ref.:M0A10641
ケースサイズ:48.11×31.00mm
ケース厚:9.80mm
ケース素材:ステンレススティール(サンドブラスト仕上げ、ADLC加工)
ストラップ:ブラックアリゲーター(裏側ヌバック仕様)、インターチャンジャブル、ピンバックル(ADLC加工)
防水性:5気圧(50m)
ムーブメント:自動巻き、42時間パワーリザーブ、21石、毎時28,800振動
仕様:時・分表示、Outrenoirs(ウートルノワール/黒を超えた黒)の絵画からインスパイヤされた3Dブラックダイヤル、ゴールドコーティングのボーム&メルシエロゴ、黒のルテニウムのスウォード針(時針、分針)
限定:102本、ケースバックに個別番号刻印≪Hommage a Pierre Soulages n°xxx / 102≫
価格:737,000円(税込)
発売予定:2022年4月
【購入特典】
限定モデル特別ボックス(スーラージュ・ミュージアムの外観をイメージ)、スーラージュ・ミュージアムへのVIPパス(2名様分)※有効期限なし、コラボレーション特別リーフレット、ピエール・スーラージュ ブック
※2022年2月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。
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