Certified Watch Coordinator正しい知識の修得で時計文化を伝えられる資格検定試験「ウオッチコーディネーター」が2022年も実施
膨大な知識を修得することで
顧客からの信頼が得られるCWC
正確に時を刻む腕時計は、精密な部品によって構成される精密機器であり、一方では身に着ける人のステータスシンボルにもなり得る装飾品でもある。そのため、本格時計の販売においては適切な接客はもちろん、高度で専門的な知識も必要となる。
クオーツ時計の台頭を経て機械式時計が再び人気を獲得。これに伴って全国の本格腕時計を扱う専門店も注目されるようになった2000年以降、日本国内の時計店で働くスタッフの数は増加の一途を辿っている。こうした時計販売に携わる人々の尽力によって、本格時計の人気は年々高まっているが、一方では時計に関する知識に齟齬が生じるようになってきた。つまり、顧客への説明が販売店やスタッフによって違ってくるような事態が起きてしまったのだ。
このような状況が続いてしまうと、時計文化を後世に正しく伝えていくことができない。そこで設立されたのが「ウオッチコーディネーター(CWC)」。これは、業界を横断して正しい専門知識を共有する目的で2011年にスタートした資格検定で、これを取得することにより、顧客満足度を高められることはもちろん、正しい時計文化の伝承も期待できる。
ウオッチコーディネーターには2種類の検定内容があり、ひとつは時計にまつわる基本的な知識の修得が求められる「CWC」、もうひとつはより専門的な知識が必要となる「上級CWC」だ。大きな違いはその難易度だが、どちらも認定基準を満たすためには、製品についてはもちろんのこと、時計の製造や歴史、販売に至るまで、実に幅広い知識が求められる。現在、約2800名がこの資格を取得しており、その多くが時計業界で活躍しているが、とりわけ日本正規高級時計協会(AJHH)に加盟する正規時計販売店ではCWCの取得を強く推し進めている。
愛知県大府市に店舗を構える「宝石の八神」もそのひとつで、同店ではスタッフのCWC取得が必須になっているという。スタッフの久米田 翔平さんもそのひとり。宝石の八神には3年前に入社し、それから資格取得に向けての勉強が始まったという。
「資格の取得にあたっては、主に日常の販売業務を通じて勉強させていただきました。入社時は分からない専門用語なども多く、まさに一から時計の勉強をするような状態だったのですが、接客を行う中でもいろいろな用語が飛び交いますので、そうしたことが知識の修得に大いに役立ちました。CWCには専用のテキストもありますが、これは業務中には解決できなかったことを補足するうえで重要でしたね。とにかく空いた時間を使って接客に役立てられるよう、1分たりとも無駄にせず、時計の勉強をしました」
こうした努力もあり、久米田さんはCWCを取得。資格取得後は、身についた知識を活用する機会も増えたといい、顧客からの信頼も高まったように感じるという。
第11期ウオッチコーディネーター試験、ならびに第6期上級ウオッチコーディネーター試験は2022年1月26日(水)に東京と大阪にて実施される予定で、いずれも申し込み期間は2021年11月1日(月)~11月30日(火)。今まで以上に質の高い接客を目指す販売スタッフや、これから時計業界で働こうと考える人、さらには一般の時計ファンも、時計に対する深い知識と自信を得られるCWCをこの機会にぜひ取得してほしい。
CWC(ウオッチコーディネーター)とは?
時計の販売には、豊富な専門的知識を備え、適切な接客対応ができる時計販売のプロフェッショナルが必要とされています。日本時計輸入協会では、業界横断的に顧客満足度を上げる取り組みとして、2011年から「ウオッチコーディネーター資格検定制度」をスタートさせました。現在、約2,800名のウオッチコーディネーターが全国で、時計選びの楽しさと長くご愛用頂く喜びのお手伝いをするために活躍しております。
受験資格:学歴、年齢、性別、国籍に制限はありません。ただし、日本国内に連絡可能な住所があること。
※上級CWCは、すでにCWC資格を取得していること。
資格取得対象者:
・時計の販売に現在従事している方(販売スタッフ、店舗マネージャーなど)。
・時計営業に携わっている方(経営者、幹部、営業、営業アドミ、マーケティング担当者など)。
・時計業界を目指す方(学生、就職希望者など)。
・時計に興味を持っている方(ユーザー、プレスなど)。
第11期CWC及び第6期上級CWC試験詳細
2022年1月26日(水)に第11期CWC及び第6期上級CWC試験が開催されます。申込期間は 2021年11月1日(月)~11月30日(火)です。
【第11期ウオッチコーディネーター試験】
試験会場:<東京>日本教育会館 一ツ橋ホール会議室
<大阪>CIVI北梅田研修センター
試験日 :2022年1月26日(水)
試験時間:13時~15時(2時間)
受験料 :7,200円
【第6期上級ウオッチコーディネーター筆記試験】
試験会場:<東京>日本教育会館 一ツ橋ホール会議室
<大阪>CIVI北梅田研修センター
試験日 :2022年1月26日(水)
試験時間:一括受験の場合:13時~15時/15時15分~17時15分(計4時間)
分割受験A編のみの場合:13時~15時
分割受験B編のみの場合:15時15分~17時15分
受験料 :一括受験の場合9,200円
分割受験場合5,200円
【合否通知と発表】
・受験者全員に対して合否通知を郵送します。
・併せて協会ホームページに合格者受験番号を掲載発表(2022年2月末予定)
文:竹石祐三 / Text:Yuzo Takeishi
INFORMATION
ウオッチコーディネーター資格検定(CWC)についてのお問合せは・・・
一般社団法人 日本時計輸入協会 JWIA-CWC事務局
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町4-3-11 DK共同ビル7階
Tel:03-3548-9042
Fax:03-3548-9043
INFORMATION
宝石の八神についてのお問合せは・・・
〒474-0061 愛知県大府市共和町3-8-9
TEL:0562-48-8811
定休日:火曜日
営業時間:11:00~19:00