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Certified Watch Coordinator正確な知識の修得で信用をさらに高められる「ウオッチコーディネーター」

顧客への信頼や信用の一助となり
販売スタッフの自信にもつながるCWC

岡山を中心に14店舗を展開する「トミヤ」では複数名のスタッフがCWCを取得。顧客の信頼獲得につながっているという。

岡山を中心に14店舗を展開する「トミヤ」では複数名のスタッフがCWCを取得。顧客の信頼獲得につながっているという。


 腕時計は数百もの細かな部品によって時を示す精密機器であるとともに、装飾品でありステータスシンボルでもある。それゆえ、時計の販売においては適切な接客はもちろんのこと、高度で専門的な知識が必要になる。

 クォーツ時計の台頭を経て機械式時計が人気を集め、全国の本格腕時計を扱う店舗が再び注目されるようになった2000年代以降、国内の時計店で働くスタッフの数は増加の一途をたどっている。こうした時計の販売に携わる人々の尽力によって、本格腕時計人気は盤石のものとなったが、その一方で時計に関する知識にズレが生じるようになったのも事実。つまり、顧客への説明内容が、販売店や販売員によって異なるものになってしまったのだ。

 このままでは顧客満足度を高めることはもちろん、時計文化を正しく伝えられなくなる──。こうした状況を改善するべく、業界を横断して正しい専門知識を共有する目的で2011年に設立されたのが資格検定制度「ウオッチコーディネーター(CWC)」だ。

 このウオッチコーディネーターには2種類の検定内容が存在する。ひとつは時計にまつわる基本的な知識の修得が求められる「CWC」、そしてより専門的な知識が必要となる「上級CWC」だ。両者の違いは難易度だが、いずれも認定基準を満たすためには、製品はもちろんのこと、時計の製造や歴史、さらには販売に関する幅広い知識が求められる。現在、ちょうど2600名(上級CWC含む)がこの資格を取得し、その多くが時計業界で活躍。なかでも、日本正規高級時計協会(AJHH)に加盟する正規時計販売店では、CWCの設立当初よりこの資格の取得を推し進めている。

 そのひとつが岡山を拠点に14店舗を展開する「トミヤ」。全社員95人中複数のスタッフがCWCを取得しているという。


「当社でCWCの取得をスタートしたのは2013年頃からです。ただし、全社で積極的にCWCの取得を推進しているのではなく、あくまでも個々人の積極性に委ねています」

 このように語るのはトミヤの代表取締役社長・古市聖一郎さん。「個々人の積極性に委ねている」としているものの、CWCの重要性についてはしっかりと認識している。


「CWCは、時計販売の接客時においてお客様への信用や信頼の一助となるものだと考えています。専門知識をもったスタッフが在籍していることをお客様にPRすることで、正規販売店としての安心感につながっていると思います。それに、スタッフもより高度な専門知識を修得することで、接客時の自信につながっているのではないかと感じています。CWCを取得したことで、接客時のお客様への説明においても、分かりやすく、かつ専門性をもってお話しできていますから」

トミヤのスタッフが語る
CWC取得のメリット

「そもそもは週1回、社内で時計の勉強会を実施することになり、私はその講師役となったのですが、この勉強会で使う教科書としてCWCのテキストを読み始めたのがきっかけです。と同時に、私自身が20年以上、時計業界に携わってきたので、これまでを総括する意味でCWCの取得を考えました」


 CWC取得の経緯をこのように話すのは「トミヤ ユーロサロン店」の店長・西岡宏親さん。時計の勉強会を実施したのはCWCが設立されたばかりの頃。それまで、販売士やジュエリーに関する資格試験はあったが時計にはなく、CWCのテキストを手に取ったとき「CWCを取得している事実は、お客様にもしっかりと響くはず」と考えたという。


「とはいえ、社内での勉強会の予習のために読んでいたので、CWC取得のために必死で勉強したという感覚はありません。個人的には、テキストに書かれている内容がすごく面白かったので、興味をもって読んでいたという感覚です。それまでに教えてもらったことのない内容も多く、時計の知識を修得するにはとてもいいテキストだと思います。ですので、時計の販売に携わる人は間違いなく一読したほうがいいでしょうね。哲学や理念まで深掘りできる教材はなかなかありませんから」


 CWC取得に向けて「勉強した感覚はない」と語る西岡さんだが、一方で「時計以外にも、在庫やVMDのことについて書かれていたことには少々驚いた」という。


「時計の知識だけではなく、急に現実的な内容が入ってきて、そこだけは“勉強をする”感覚になりましたからね(笑)。ただ、こうした販売面の知識も含め、勉強したことによって実務では大きくプラスになりました。自社ではなく、日本時計輸入協会が認定するという、目に見える形になったものを取得することで、商品説明や知識をより明確に伝えられるようになりましたから。CWC取得後は商品だけの説明ではなく、時計や時間の歴史や考え方など、時計に興味をもっていただける話題が増えましたね。それまではどうしてもスペックなどに偏りがちだったのですが、雑談のなかでお客様にもそうした周辺の情報に触れていただくのは良いことだと考えています。それは適正価格を理解していただくことにもつながりますから」


 現在、上級CWCの取得に向けて勉強を続けている西岡さんは、これからCWC取得を目指している人に「知っていることはより正確に、そして知らないこともたくさん学べるので、勉強というよりも楽しむことをお勧めする」とアドバイス。第10期ウオッチコーディネーター筆記試験は2021年1月27日(水)に東京と大阪で実施される予定。申し込み期間は2020年11月1日(日)~11月30日(月)となっているので、今後、質の高い時計販売を考えている人や、これから時計業界で働こうと考えている人は、この機会にぜひCWCを取得してほしい。

  • トミヤ ユーロサロン店
  • トミヤ ユーロサロン店
    岡山県岡山市北区表町2-2-58
    TEL:086-232-1038
    営業時間:11:00~19:30
    年中無休


CWC(ウオッチコーディネーター)とは?


時計の販売には、豊富な専門的知識を備え、適切な接客対応ができる時計販売のプロフェッショナルが必要とされています。日本時計輸入協会では、業界横断的に顧客満足度を上げる取り組みとして、2011年から「ウオッチコーディネーター資格検定制度」をスタートさせました。現在、約2,400名のウオッチコーディネーターが全国で、時計選びの楽しさと長くご愛用頂く喜びのお手伝いをするために活躍しております。


受験資格:学歴、年齢、性別、国籍に制限はありません。ただし、日本国内に連絡可能な住所があること。
※上級CWCは、すでにCWC資格を取得していること。
資格取得対象者:
・時計の販売に現在従事している方(販売スタッフ、店舗マネージャーなど)。
・時計営業に携わっている方(経営者、幹部、営業、営業アドミ、マーケティング担当者など)。
・時計業界を目指す方(学生、就職希望者など)。
・時計に興味を持っている方(ユーザー、プレスなど)。



第10期CWC及び第5期上級CWC試験詳細


2021年1月27日(水)に第10期CWC及び第5期上級CWC試験が開催されます。申込期間は2020年11月1日(日)~11月30日(月)です。


【筆記試験】
試験日:2021年1月27日(水)
試験会場:東京 / 日本教育会館 一ツ橋ホール・会議室、大阪 / CIVI北梅田研修センター
申込期間:2020年11月1日(日)~11月30日(月)
受験料:7,200円(CWC)、9,200円(上級CWC一括受験)、5,200円(上級CWC分割試験)
出題範囲:筆記試験はマークシート方式による選択問題で、テキストより幅広く出題します。


【合否通知と発表】
・受験者全員に対して合否通知を郵送します。
・併せて協会ホームページに合格者受験番号を掲載発表(2021年2月末予定)


ウオッチコーディネーター試験と資格について、詳細はこちら


文:竹石祐三 / Text:Yuzo Takeishi


INFORMATION

ウオッチコーディネーター資格検定(CWC)についてのお問合せは・・・

一般社団法人 日本時計輸入協会 JWIA-CWC事務局
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町4-3-11 DK共同ビル7階
Tel:03-3548-9042
Fax:03-3548-9043


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トミヤ タイムアート店についてのお問合せは・・・

〒700-8538 岡山県岡山市北区表町2-2-60
TEL:086-235-1038
FAX:086-235-1039
定休日:元旦休み それ以外は年中無休
営業時間:11:00~19:30 ■契約駐車場多数あり・お電話でご確認ください

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