長い鎖国政策が終わり欧米諸国との貿易が始まると、オランダなどを介してスイスから時計が持ち込まれるようになりました。

1864年にスイスとの修好通商条約が結ばれて、今年で160年になります。

中国市場を開拓しつつあったスイスは、次なる市場を求めて1860年、日本にスイス時計連合会代表のフランソワ・ペルゴ氏一行を派遣しました。

当時の日本はヨーロッパとは時刻表示が異なっていましたが、一行は日本の時刻表示に合う時計を作り持ち込みました。

こうした積み重ねもあり、1864年に正式に通商条約が結ばれました。

現在では様々な分野で両国間の交流が行われていますが、時計が両国を結びつける第一歩となったのです。

画像は国交樹立160周年を祝うロゴマークですが、各々の国を代表する桜とエーデルワイスがあしらわれています。

山がちで自然豊かな国土、勤勉な国民性など、共通点の多い両国の結びつきが今後ますます発展することを願うばかりです。

※スイス製の時計を日本に普及させることに尽力したフランソワ・ペルゴ氏は「ジラール・ペルゴ」創始者のマリー・ペルゴ氏の弟で、日本滞在中に横浜で病気のためお亡くなりになりました(横浜にお墓が残されているのが確認されています)。