こちらのシンプルな時計は、チタンケースに納められたアニュアルカレンダー機能付きのワップッシュクロノグラフです。裏側から30分積算計の表示を確認する事が出来ます。
3時位置の赤い丸が二つ表示されていますが、午後を意味します。
隣が曜日、その隣が月、そしてその隣が日にちの表示です。
永久秒針を排除し、60秒クロノグラフ積算計がセンター軸にセットされています。

恐らく殆どの方がご存じないかも知れませんが、［MIH］という時計です。
MIH は、スイスのラ・ショー・ド・フォンにあるスイス国際時計博物館“［Museum International Horlogerie］ミュージアム・インターナショナル・オロロジェリ”の頭文字を採ったモデルで、ユリスナルダン天文時計三部作の製作で知られ、理論物理学者でもあり、現在では、スイス国際時計博物館の館長を務める［ルードヴィッヒ・エクスリン博士］がプロデュースし、デザインはインダストリアルデザイナーで有名なクリスチャン・ガフナー氏が手掛け、製作はグラスヒュッテオリジナルのパノレトロトゥールビヨンやペルレのツインローター、近年オーデマピゲから発表予定のロイヤルオークの形をしたテーブルクロックトゥールビヨン等の製作者でも知られるAHCI(アカデミー・オロロジ・クリエーターズ・インディペンデント)会員の独立時計師ポール・ゲルバー師が、製作されたモデルです。
http://www.mih-watch.ch/

この時計は、2006年より2008年までの間で、年間100本づつ合計300本が製作されました。

このMIHウォッチの発売に当たり、スイス国際時計博物館もしくは、スイス、ルツェルンのサンモリッツにある、エンバシーという所でのみ販売され、その収益の一部が、スイス国際時計博物館に所蔵されている時計達の修復費用に当てられるということで、一時計ファンとしても、博物館に所蔵されている時計の修復に対して貢献出来ると云うのも嬉しい事です。

詳細等は以下のURLよりお問い合わせ下さい。
http://koyanagi-tokei.com/form.htm

余談ですが、MIHウォッチのケースを製作している会社は、セイネレジェにあるハリー・ウィンストンやドゥビット、センチュリー、グリソゴノ、ブライトリング、オーデマ・ピゲのロイヤルオーク、ユリスナルダン、ユニバーサルジュネーブ、ジェラルド・ジェンタ等のケースも製作しているモーリス・ラクロアのケース工場“クエロツSA”です。