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ウルリッヒ・W・ヘルツォーク(Ulrich W. Herzog)会長インタビュー
「キャリバー114は私たちの過去と未来を指し示します。」


40年間同社と歩みを共にしてきオリスのウルリッヒ・W・ヘルツォーク(Ulrich W. Herzog)会長が、キャリバー114がオリスのビジョンをどのように体現しているかを説明しました。


ウルリッヒ・W・ヘルツォーク(Ulrich W. Herzog)会長

ビッグクラウンプロパイロットキャリバー114を生み出したきっかけを教えてください。
「望みうる最高の時計を、手の届く価格で製造することが、常にオリスの目標でした。時計をデザインするときはいつも、使う人と、使う人が必要とする機能を考えています。キャリバー114はパイロットウォッチであるため、私たちはパイロットのことを考えました。けれどもビジネスマンや世界をまたにかける旅行者にもパイロットウォッチの持つ美学や歴史が好まれていることを知っていたので、これらの方々のことも考えました。これが、キャリバー114に30分ごとの設定ができるセカンドタイムゾーンが備えられた理由です。これはGMTウォッチでは非常に珍しい機能で、インドやオーストラリアなどで喜ばれることでしょう」


オリスが自社開発ムーブメントの製造を再開した理由を教えてください。
「オリスは、設立された1904年以来270以上のムーブメントを開発してきました。私たちには、ムーブメント製造会社としての血が流れているのです。クオーツ危機は伝統的な機械式時計作りを打ちのめしましたが、私たちはいつも機械時計の情緒的および技術的価値を信じていました。2009年、私たちは自社ムーブメント開発プログラムを再開し、2014年、自社開発のキャリバー110を発表しました。その後このキャリバー110をベースにさらなる機能を開発し、毎年110、111、112、113と発表してきました。これらすべては革新的で、まったく独自のムーブメントです。これこそが当社の価値であり、お客様が当社に望まれていることです」


オリスは、数少ない独立系時計会社の1つです。これは大きなことですか?
「はい、とても重要なことです。独立していることが、当社に大きなアドバンテージをもたらしています。時計製造のプレミアリーグにおいて当社が地位を得られたのは、独立しているからです。独立しているからこそ私たちはお客様が望む時計を開発し製造して、市場に素早く効果的に反応できます。独立しているから、自社開発ムーブメントに投資するような自由があるのです」


ラグジュアリーなスイスメイドの機械式時計に現代のお客様が望むものは何だとお考えでしょうか?
「テクノロジーの進歩により、消費者は1つのデバイスの中により多くの機能を持てるようになりました。けれどもいまだに人は、精巧にデザインされ製造された個人用途の製品を愛しています。当社のお客様は、役に立ち、一生ものとなる機能を備えた時計を望んでいます。それが、当社がデザイン、機能、そして品質にこだわり続ける理由です」


オリスの将来についてお聞かせください。
「オリスは、何か人と異なるものを求め、独自の道を進みたいと思っているお客様に喜びをもたらすような、革新的な機械式時計の製造に引き続き注力していきます」


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