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VACHERON CONSTANTIN | ヴァシュロン・コンスタンタン 2024新作 世界初の中国暦パーペチュアルカレンダーを採用、63の複雑機能を搭載した革新的な傑作。ヴァシュロン・コンスタンタン「レ・キャビノティエ ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン) 2024新作 世界初の中国暦パーペチュアルカレンダーを採用、63の複雑機能を搭載した革新的な傑作。ヴァシュロン・コンスタンタン「レ・キャビノティエ ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」

 2024年の新作としてヴァシュロン・コンスタンタンより、世界で最も複雑な時計「レ・キャビノティエ ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」が発表されました。「レ・キャビノティエ ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」は63の複雑機能を搭載し、2877個の部品から構成されます。この時計は、メゾンが「リファレンス57260」で打ち立てた記録を塗り替えます。

 この世界初の時計は、真正な中国暦パーペチュアルカレンダーを搭載し他と一線を画しています。太陰太陽暦の複雑で不規則な周期を備える特性のために、2200年までプログラムされた自社キャリバー3752の機構は、まさしく時計製造における偉業です。時計組み立てのみに費やされた1年間を含む、11年にわたる開発を重ねた「レ・キャビノティエ・ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」は、現代時計製造における金字塔となります。

「レ・キャビノティエ・ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」は、2015年に発表された「リファレンス57260」のデザインを踏襲し、この時計と同じ依頼者の希望から誕生し、自身の名を時計に与えることを選びました。

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン) 2024新作 世界初の中国暦パーペチュアルカレンダーを採用、63の複雑機能を搭載した革新的な傑作。ヴァシュロン・コンスタンタン「レ・キャビノティエ ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」

 先例のない最も複雑な時計の創作は、ヴァシュロン・コンスタンタンが1755年の創業当時から培ってきた芸術です。2世紀半以上にわたる歴史を通して、実現可能性の限界を常に押し広げることを目指し、メゾンはその確固とした信念を築き貫いてきました。「レ・キャビノティエ・ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」もまた、この考え方を体現したひとつの例です。63の複雑機能を備えるこの時計は、傑出した技術性を体現していますが、その控えめでエレガントな美的外観、加えて完璧なレベルの仕上げにより、さらにそれが際立ちます。3名の時計師が優れた技巧を持って、開発に11年を費やし、この時計製造における至高の作品が完成しました。部品に仕上げ装飾を施す前に、すべてが円滑に機能するかを確認するための試し組みを含む、ムーブメントの組み立てだけでも12カ月以上費やされました


先例のない63の複雑機能

 ダブルフェイスのキャリバー3752は、2877個の部品、245石のルビー、31本の指針、9枚のディスクから構成されています。時計製造の領域を完全に網羅したこれらの複雑機能が、最も完成された状態でこのキャリバーの中に組み込まれています。クロノグラフはスプリットセコンド機能を備え、ムーンフェイズは究極の精度を誇り1027年間調整を必要としません。グレゴリオ暦パーペチュアルカレンダーは、ISO 8601の基準に準拠して表示され、レトログラード表示のスモールセコンド針はゼロ復帰するのに必要な時間を補正し、トゥールビヨンは3つの回転軸を持ち、スカイチャートは恒星日(23時間56分4.09秒)に応じて回転し、方位図法が彫金された第2時間帯の昼夜表示は、独創的な地理学的な眺めを提供しています。


この時計に搭載される63の複雑機能は以下のように分類できます:
・計時と調速: 9つの コンプリケーション
・グレゴリオ暦パーペチュアルカレンダー: 7つの コンプリケーション
・中国暦パーペチュアルカレンダー: 11のコンプリケーション
・中国農暦パーペチュアルカレンダー: 2つのコンプリケーション
・天文表示: 9つのコンプリケーション
・スプリットセコンド・クロノグラフ: 4つのコンプリケーション
・アラーム機能: 7つのコンプリケーション
・グラン・ソヌリ: 8つのコンプリケーション
・その他の機能: 6つのコンプリケーション


初の中国暦パーペチュアルカレンダー

 交互に巡る昼夜、季節および太陽と月の周期により、人類は早い時期から時の概念を持つようになりました。しかし、西洋では紀元前4千年紀、中国では紀元前2千年紀に記すことが発明され、時はやっと予測されるものとなりました。この頃から天文学的な観察に基づいた計算を用いて、暦が発展してきました。先人たちは、朔望月(ヒジュラ暦)、太陽年(グレゴリオ暦)に基づいた暦法、またこれら2つを合わせ様々な調整を組み入れ、これらを一致させる太陰太陽暦を発明しました。このタイプの暦では、ギリシャ暦、ヘブライ暦、ケルト暦と同様に、中国暦が代表的です。


複雑で不規則なシステム

 中国暦の月は太陰暦に基づき、山東半島と杭州市を通る東経120度線(UTC+8時間)上で計算された新月の日からはじまります。月の満ち欠けの1周期である1朔望月(29.53日)に沿うため、29日または30日含む月が不規則に続きます。しかし、12朔望月は1太陽年(365.2422日)より11日短くなります。この理由から、中国暦は2~3年に1回を13カ月目の閏月を挿入し、これは1メトン周期では7回にあたります。ギリシャの天文学者メトン(紀元前5世紀)から名付けられたこの周期は、19太陽年(つまり6940日)の間に235回月の満ち欠けが起こることを示し、この周期の最後には2つのシステム(月と太陽)が完全に同調します。月の満ち欠けにより、中国暦の1平年は、353日、354日、または355日を含み、1閏年は383日、384日、または385日を含みます。もうひとつ考慮すべき点は、中国の新年は1月21日から2月21日の間で変動し、太陰年のはじまりを示します。

 中国暦の太陽年は真の1回帰年であり、同じ子午線上(東経120度)で2つの冬至間で計算されます。黄道(地球から観察した太陽の見かけ上の1年間の通り道)に沿った太陽の経路上で、1太陽年を15度毎に24の期間に分けます。各期間はjie(節)とqi(気)として知られ、交互に約15日間続きます。これにより、平均期間はグレゴリオ暦(1年が365日または366日)も規則的に対応します。

 中国暦のもう1つの特徴は、2つの一連の符号(十干と十二支)を60通りに組み合わせ、これらに基づいて数えられる時の単位です。このいわゆる六十干支は、年の経過を表すために最もよく使用されますが、月、日、または時にも適用することができます。十干は五行(木、火、土、金、水)、および極性(陰、または陽)と組み合わされます。十二支は、次の順序で中国干支の12の動物によって表されます:鼠、雄牛、虎、兎、龍、蛇、馬、山羊、猿、雄鶏、犬、豚。暦の各段階で、十干と十二支の番号が1つ増えて、十干の10と十二支の12の最小公倍数に対応する60の組み合わせの周期が作られます。

 太陰太陽暦は、補完性を活用しています。閏月の挿入日と太陰年の新年がはじまる日付を設定し、完璧な同調を達成するために、太陽暦の知識が必要となります。中国の暦は、可能な限り実際の天文現象と一致するよう、絶え間なく改良されてきました。しかし、結果として生じるこの正確さは、不規則な特性を持つシステムのモデル化には、より複雑にする要因となりました。1645年以降分析理論を用いて科学者が行ったように、中国暦の計算を設定することは可能ですが、その具体的な機械的応用を得ることは計り知れない挑戦でした。


世界初

「レ・キャビノティエ・ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」の主要な革新点は、搭載された伝統的な中国暦です。それが、初めてパーペチュアルカレンダーとして発表された時計であり、そのためには、計算、忍耐、創意、そして中国文化のすべてを理解する必要がありました。

 具体的には、3人の時計師たちはまず、中国暦をアルゴリズムにモデル化しなければなりませんでした。その後、これらのアルゴリズムを、新年の初日が変動し、不規則な順序に基づき異なる長さの年と朔望月から成る、この暦の不規則性に沿って進む2200年までプログラムされた機構に置き換える作業に取り掛かりました。時計師たちはこの作業を達成するために、ムーブメント表面に2つある追加機構のひとつの上のカムと歯車を統制可能な、3つの異なった機械的「脳」を考えました。簡単に説明すると、これらがそれぞれ月の満ち欠けの周期、太陽の周期、メトン周期のカレンダー部品のひとつを「駆動」します。メトン周期はゴールデンナンバーとしても知られる19年の周期で、3時位置のサブダイヤルで読み取ることができます。

 この暦を2200年まで設定する偉業に加え、ヴァシュロン・コンスタンタンの時計師たちは限界を押し広げ、中国の新年の正確な日付をディスク表示しました。春節は1月21日から2月21日で常に変動するため、国の社会生活における重要な行事であり、このこと自体が、もうひとつの偉業と言えるでしょう。

 時計の表面の大半で、伝統的な中国暦の多様な表示がされてます。中でもまず、その年が平年か閏年か(11時位置の窓表示)、その朔望月の大小(固定された新年ディスク上の12時位置の窓表示)を定める必要があります。漢字による表示をするこのパーペチュアルカレンダーは、6時位置のサブダイヤルで指針による日付表示、8時位置と4時位置でそれぞれ曜日と月を窓表示しています。

「レ・キャビノティエ・ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」は、中国暦と中国の宇宙論のモデル全体の根本原理である六十干支に関連した未到の数の情報を表示します。この快挙は、これらの情報が時間、日、年といった異なった計時目盛りにより表示されることで、さらに強い印象をあたえます。メゾンの時計師たちは、陰陽の極性と五行を組み合わせた十干を日のためにジャンピング表示(9時位置のサブダイヤル)を統合しました。3時位置のサブダイヤルでは、ダブルアワーと組み合わされた十二支を表示し、2時間毎の12の部分から成る1日は午後11時からはじまり、24時間継続して表示されます。その上、その年の中国の干支の動物のシルエットが、ムーンフェイズ の下に配された窓表示から見ることができます。この動物と新年ディスク上で示される十干の組み合わせにより、60年周期の中での位置付けが分かります。

 中国暦パーペチュアルカレンダーにおける、もうひとつの重要な要素である月相と月齢は、1027年に一回調整を必要とする高精度のムーンが12時位置のサブダイヤルに現れます。

 この中国暦パーペチュアルカレンダーの最後の仕様は、農暦年の二十四節気で、センター針により月の長さ、季節、二至二分(春分・秋分と夏至・冬至)とともに時計裏面に表示されます。

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン) 2024新作 世界初の中国暦パーペチュアルカレンダーを採用、63の複雑機能を搭載した革新的な傑作。ヴァシュロン・コンスタンタン「レ・キャビノティエ ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」

 63の時計複雑機能を含み、ジュネーブ・シールを取得する「レ・キャビノティエ・ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」は、メゾンが「リファレンス57260」で打ち立てた記録を上回るものです。この2つの時計は、伝統的な時計製造の偉業に情熱を傾ける愛好家とヴァシュロン・コンスタンタンのレ・キャビノティエ部門の3人の時計師を結びつける、他に類を見ない深い探求心で繋がっています。


【計時(9)】
1:平均太陽時のレギュレータータイプの時・分・秒
2:平均太陽時のレトログラード表示の秒
3:選択/基準都市の昼夜表示
4:文字盤から見える、球体ひげゼンマイを備えたアーミラリ・トゥールビヨン調速機
5:球体アーミラリ・トゥールビヨン
6:24の都市のワールドタイム表示
7:第2時間帯の時・分(12時間表示式)
8:第2時間帯の昼夜表示
9:北半球または南半球の第2時間帯を表示するシステム
【グレゴリオ暦パーペチュアルカレンダー(7)】
10:グレゴリオ暦パーペチュアルカレンダー
11:グレゴリオ暦の曜日
12:グレゴリオ暦の月
13:グレゴリオ暦レトログラード表示の日付
14:4年周期の閏年表示
15:曜日番号の表示(ISO 8601 カレンダー)
16:その年における週番号の表示 (ISO 8601 カレンダー)
【中国暦パーペチュアルカレンダー(11)】
17:中国暦パーペチュアルカレンダー
18:中国語の日番号
19:中国語の月名
20:中国暦の日付表示
21:中国の干支
22:5大元素と十干(十の天干)
23:6つの陰陽と十二支(十二の地支)
24:中国年の状況(平年または閏年)
25:月の状況(大または小の月)
26:19年のメトン周期のゴールデンナンバー表示
27:グレゴリオ暦における中国の新年初日の表示
【中国農暦パーペチュアルカレンダー(2)】
28:中国農暦パーペチュアルカレンダー
29:太陽針による季節、春分・秋分、夏至・冬至表示
【天文学的表示(9)】
30:スカイチャート(上海を基準に調整)
31:恒星時
32:恒星分
33:日の出時刻(上海を基準に調整)
34:日の入り時刻(上海を基準に調整)
35:均時差
36:昼の長さ(上海を基準に調整)
37:夜の長さ(上海を基準に調整)
38:月相と月齢1027年に一度の調整
【スプリットセコンド・クロノグラフ (4)】
39:1/5秒 クロノグラフ (専用コラムホイール1つ)
40:1/5秒 スプリットセコンド・クロノグラフ (専用コラムホイール1つ)
41:12時間積算計 (専用コラムホイール1つ)
42・60分積算計
【アラーム機能 (7)】
43:1本のゴングをハンマーが叩き徐々に大きくなるアラーム
44:アラーム・ストライク/サイレンス切り替え
45:通常アラームまたはカリヨン・ストライク・アラームの選択表示
46:カリヨン・ストライク機能と連結したアラーム機構
47:グラン・ソヌリまたはプチ・ソヌリの選択可能なアラーム・ストライク
48:アラーム・パワーリザーブ表示
49:アラーム香箱が完全に巻き上がった際に分離するシステム
【ウェストミンスター・カリヨン(8)】
50:5本のゴングと5個のハンマーで鳴らすカリヨン・ウェエストミンスター・チャイム
51:グラン・ソヌリの通過時打
52:プチ・ソヌリの通過時打
53:ミニット・リピーター
54:ナイト・サイレンス機能(時計オーナーが選択した午後10時から午前8時までを設定)
55:チャイム香箱が完全に巻き上がった際に分離するシステム
56:グラン・ソヌリまたはプチ・ソヌリ・モード表示
57:サイレンス/チャイム/ナイトモード表示
【その他の機能(6)】
58:計時輪列用パワーリザーブ表示
59:チャイム輪列用パワーリザーブ表示
60:巻き上げリュウズ位置表示
61:2つの香箱/ツインバレル用巻き上げシステム
62:2位置・2方向の針合わせシステム
63:アラーム機構用格納式巻き上げリュウズ

レ・キャビノティエ・ザ・バークレー・グランドコンプリケーション

Ref.9901C/000G-B472
ケース径:98.00mm
ケース厚:50.55mm
重量:980グラム
ケース素材:18Kホワイトゴールド
ムーブメント:手巻き、Cal.3752(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造)、約60時間パワーリザーブ、毎時18,000振動(2.5Hz)、245石
仕様:シルバートーン・オパーリン文字盤、グレゴリオ暦と中国暦、中国農暦パーペチュアルカレンダー機能、スプリットセコンド・クロノグラフ機能(3つのコラムホイール)、アラーム機能、ウェストミンスター・カリヨン・ストライク機能、その他の機能、表面に19針、裏面に12針、ジュネーブ・シール取得
付属品:調整用ペン&拡大ルーペ
限定:オーダーメイド発注により製作されたユニークピース

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン) 2024新作 世界初の中国暦パーペチュアルカレンダーを採用、63の複雑機能を搭載した革新的な傑作。ヴァシュロン・コンスタンタン「レ・キャビノティエ ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」


※2024年4月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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