VACHERON CONSTANTIN | ヴァシュロン・コンスタンタン 2023新作 クラシカルなデザインを現代風に表現。ヴァシュロン・コンスタンタン「トラディショナル・トゥールビヨン」

　ヴァシュロン・コンスタンタンの2023年の新作として、完璧なバランスで伝統と現代的な美学の融合を表現した「トラディショナル・トゥールビヨン」がWatches and Wonders Geneva 2023にて発表されました。新しい「トラディショナル・トゥールビヨン」は、トゥールビヨンの調速装置を備えた超薄型キャリバー2160/1を搭載し、サンバースト仕上げのディープグリーンカラーダイヤルをプラチナ950ケースで際立たせ、時計製造のノウハウが結集されています。

新しいダイヤル

　新作「トラディショナル・トゥールビヨン」は、直径41mmのプラチナケースに、サンバースト仕上げが施された荘厳なグリーンカラーのダイヤルが合わせられています。ガルバニック処理で施される独特な色合いは、プラチナの白に近い輝きを放つこのモデルに奥行き感と力強さを与えています。このコントラストは、ともにホワイトゴールド製のバトン型インデックスとドーフィン式によりさらに際立ち、ダークグリーンのストラップはダイヤルの色合いと調和しています。

　ヴァシュロン・コンスタンタンのスタイル＆ヘリテージディレクター、クリスチャン・セルモニはこう説明します。「トラディショナル コレクションは、メゾンの歴史と伝統を正確なスタイルコードで表現し、どんなに複雑な機構を搭載しても時代を超越したデザインを実現します。この新しいダイヤルの色合いによって、メゾンは、デザインの古典的なアプローチに現代的な観点から解釈を加えました」。

伝統から生まれたキャリバー

　新作「トラディショナル・トゥールビヨン」の本質的な美しさは、ペリフェラルローターを搭載し厚さわずか5.65mmという超薄型の自社製自動巻きキャリバー2160/1によって実現されています。この薄さは、ムーブメントを完全に習熟した技術を必要とし、それに加えこのキャリバーは、重力がテンプの等時性に及ぼす影響を補完するよう設計されたトゥールビヨン調速装置を統合しています。

　この調速装置は動きを明確に捉えるため、毎時18,000回振動（2.5Hz）で時を刻みます。このゆっくりとしたリズムは歴史的な懐中時計で用いられ、トゥールビヨン機構の優雅な動きを堪能することができます。ケースバックのサファイアクリスタルを通して楽しめるこの眺めは、ペリフェラルローターを統合するムーブメントの構造によりさらに魅了されるものとなります。このローターは、キャリバーの厚さを抑えるだけでなく、80時間のパワーリザーブも確保されています。

　ムーブメントの仕上げにも完璧が追求され、ダイヤル側にペルラージュ仕上げ、ケースバック側にはコート・ド・ジュネーブ仕上げが施された手作業による面取りブリッジを備えています。

　トゥールビヨンは黒いスクリューでスモールセコンドを表示するマルタ十字のキャリッジを備えており、細部へのこだわりを感じさせます。これは円錐形と半円筒形の形状を得るために、素材をヤスリで削り、磨き上げるという完全な手作業で繊細に磨き上げられています。