VACHERON CONSTANTIN | ヴァシュロン・コンスタンタン ヴァシュロン・コンスタンタンが保有するプライベート・コレクションから選ばれた時計。ヘリテージ・ウォッチを厳選した特別展を東京と大阪で開催
ヴァシュロン・コンスタンタンが保有するプライベート・コレクションから選ばれた時計が2020年10月10日から11月30日まで東京と大阪で展示されます。1755年から当世風のスタイルを表現する時計づくりのスペシャリストであることを立証するヴァシュロン・コンスタンタンの歴史的な時計。その時計づくりの豊かな遺産を描き出すために、ヴァシュロン・コンスタンタンは、革新性や時計技術とデザインの観点からメゾンの歴史でさまざまな時代に足跡を残した代表モデルを、特別展にて厳選して紹介しています。
1755年に創業したヴァシュロン・コンスタンタンは、創設から一度も途切れずに時計を製造し続けてきた現在では最古のマニュファクチュールです。かくも長期に渡って時計づくりに携わる中で、メゾンは誕生当時の時代を特徴づけていた啓蒙主義の精神における“ベル・オート・オルロジュリー(美しい高級時計製造)”の追求を天職としてきました。ヴァシュロン・コンスタンタンは、時代から次の時代へと育成された非の打ちどころのない熟達の専門技術や芸術的な味わいをもって自らの道を歩み、そして当時の証拠となるような各時代のスタイルやビジョンを語る数々の歴史的な時計を後世に残しました。この歴史的な展示物は、そうした時代を発見する旅へと誘います。
ジャン=マルク・ヴァシュロンが自身の工房をジュネーブに設立したのは啓蒙主義時代の1755年のこと。彼は、自分の作品が称賛をもって回顧され、自身が信奉した啓蒙思想が今や昔懐かしい気持ちで振り返られる265年後をとても想像できなかったでしょう。ヴァシュロン・コンスタンタンは、2世紀半以上の歴史を通じて創設者の精神をもちろん忠実に守ってきました。ジャン=マルク・ヴァシュロンにとって、時計づくりとは何よりまず科学と発見、知識の世界であり、同時に美の世界でした。メゾンは、長期に渡る時計づくりの足跡においてマニュファクチュールの革新的な生産力をはじめ、時計職人の熟練技術、デザイナーや有能なアルティザンの創造力を反映した時計を製作してきました。それによって、時計に対するヴァシュロン・コンスタンタン独特のビジョンや紛れもない個性的なスタイルが生まれました。
東京と大阪で展示される代表的な時計の数々は、ヴァシュロン・コンスタンタンの世界を発見する旅へと誘い、その一つ一つが芸術と技術が交錯する時計づくりのストーリーを語ります。そして大事なことを言い忘れていましたが、それぞれの時計に体現されているのは、「常に最善を尽くすこと、それは常に可能である」というメゾンのモットーです。ヘリテージ(歴史遺産)部門が管理する保存記録やおよそ1300点に及ぶプライベート・コレクションのおかげで、ヴァシュロン・コンスタンタンは今でも自社のはるかな過去の歴史まで内部で遡ることができるのです。
18Kイエローゴールド製クォーター・リピーター・ポケット・ウォッチ- 1827年製作
1819年はヴァシュロン・コンスタンタンの歴史において記憶すべき画期的な年です。この年、創業者の孫のジャック・バルテルミー・ヴァシュロン(1788-1854年)がフランソワ・コンスタンタンとの協定にサインして、フランソワ・コンスタンタンがメゾンの商業開発を担うことになりました。この協定によって、技術的かつ貴重、複雑でありながら優美な時計に対して同じ情熱を共有する二人の人物が結び付けられたのです。私たちが何世紀も残るヴァシュロン・コンスタンタンのモットーの恩恵に浴すことができるのは、実はフランソワ・コンスタンタンのおかげです。精力的に旅をしたフランソワ・コンスタンタンは、新しいパートナーのジャック・バルテルミー・ヴァシュロンに宛てた1819年7月5日の手紙で「常に最善を尽くすこと、それは常に可能である」という励ましの言葉を書きました。任意の操作により時刻を時間とクォーター(15分)単位で打ち鳴らすクォーター・リピーターが備わるこのイエローゴールド製のポケット・ウォッチは、1827年に製作され、ダイヤルに "Vacheron & Constantin"の銘が刻印されています。直径52mmのケースの裏面には、17世紀からジュネーブで発展したエナメル技法の偉大な伝統を生かした見事なシャンルヴェ・エナメルの装飾が施されています。ヴァシュロン・コンスタンタンはまさに当初から自らの創作の育成に役立つあらゆる職人技に傾倒していたことを示しています。このエナメルの時計も、メゾンを特徴づける芸術的手腕と時計技術との共生とを見事に象徴しています。
彫金装飾を施した18Kイエローゴールド製ポケット・ウォッチ- 1856年製作
1755年の創業以来ヴァシュロン・コンスタンタンの職人技において傑出した地位を占めるのが彫金です。その職人技にはダイヤルに施される繊細なギヨシェ彫りのみならず、インタリオ(沈み彫り)という彫金技法や、鋼の彫刻刀を使って繊細なモチーフを絶妙に彫る技法によってケースやムーブメントの部品などを装飾する技も含まれます。彫金はまた、ブリッジのコート・ド・ジュネーブ模様をはじめ、地板のペルラージュ模様やムーブメント機構のオープンワークといった装飾に用いられるほか、さまざまな歯車機構にサンバーストやスネイル模様を施す場合にも使われます。仕上げの段階で行われるいくつかの彫金がある一方で、他にも熟練職人の専門的なタッチが要求される彫金があります。直径43mmの18Kイエローゴールド製ポケット・ウォッチは、ケースの裏蓋に施された“ヴェルミチェッリ”(燕の巣)と呼ばれるパターンの装飾が特徴的で、彫金職人がこの時計に紛れもない個性をもたらしています。時と分を表示し、6時位置にスモールセコンドを配したムーブメントは、3時位置にボウ(環)を置き、ポケットから時計を取り出した際に手にスムーズな感触が得られるデザインになっています。また時計には、ジャック・バルテルミー・ヴァシュロンとフランソワ・コンスタンタンとが1819年に提携してから変わらずに用いられてきた "Vacheron & Constantin"の銘が記されています。
18Kイエローゴールド製トノー型腕時計 - 1915年製作
ヴァシュロン・コンスタンタンは、腕時計の出現によって生まれた新たな分野での表現の開拓に早くから関心を示していたメゾンの一つに数えられます。ミニチュア化における技術の進歩を語るこの新しいタイプの時計は、何よりまずデザイン・コードで他の優位に立つべく時計メーカーを駆り立てました。腕時計は、時計を身に着ける何世紀にも渡る伝統に対するアンチテーゼになりました。時計は今や腕の上に出現し、男性たちの関心は専ら行動的なライフスタイルに注がれたのです。1912年にヴァシュロン・コンスタンタンは伝統的なラウンド型の男性用腕時計に先立ってトノー型(樽型)をケースに採用した最初のマニュファクチュールの一つでした。そして、このトノー型腕時計は1940年代まで全盛期を謳歌することになりました。メゾンに受け継がれる革新と創造の精神が表現されたこのトノー型の例も、過去との決別を明確に示した芸術に驚くほど人々が心酔した「狂騒の20年代」の一部を成すものでした。ヴァシュロン・コンスタンタンでは、特殊な形をした時計は“フォルム”という言葉で表現されていました。トノー型ケースを採用し、レイルウェイのミニッツトラックや先端に丸く抜けたモチーフを配した針とアラビア数字が備わるこの1915年のイエローゴールド製の腕時計もそのフォルムに含まれます。誰の腕にもフィットする縦32mm×横26mmのサイズをもったこのモデルは、当維の精神を見事なまでに放っています。
18Kイエローゴールド製男性用腕時計”ジュビリー”1936年製作
この直径30mmの18Kイエローゴールド製男性用腕時計は、1935年にメゾンの150周年を祝ったことにちなみ“ジュビリー”と名づけられました。当時はまだヴァシュロン・コンスタンタンの保存記録は現在ほど豊富ではありませんでした。1930年代は、ジャン=マルク・ヴァシュロン(1731-1805年)が1755年に徒弟契約を結んで見習いを雇い入れたことがまだ発見されていなく、ヴァシュロン・コンスタンタンの歴史担当者たちは、誤ってメゾンの起源は1785年に遡るとしていました。12時位置に配したリュウズが特徴的なこのモデルが作られる前年の1935年に創業1世紀半を祝った理由は、これで説明がつきます。このモデル独自の個性は、時計に搭載されたレピーヌ型ムーブメントに由来します。ムーブメントは20世紀の最初の四半世紀に腕時計に取って代わられることになるポケット・ウォッチかペンダント・ウォッチ用に考案されたものでした。極めて深みのある濃いブラックの“Duco(デュコ)”ダイヤルも特徴です。デュコは、第一次大戦後にアメリカのデュポン・ド・ヌムール社が発明したニトロセルロースをベースにしたエナメル・ラッカーで、自動車産業のために開発されたこの新しい塗料は、自動車の塗装サイクルを3週間から3日に短縮することができました。1930年から1950年にかけてヴァシュロン・コンスタンタンが製作した数多くのデュコ・ダイヤルは、当時の産業の技術革新に対する関心の高さを物語っています。
18Kイエローゴールド製男性用腕時計“レ・キャトル・グラン(ビッグ 4) ”REF.6032 - 1954年製作
1955年7月18日、アメリカ合衆国、ソ連邦、イギリス、フランスの首脳が一堂に会し、各国の外務大臣や代表団が集う「ビッグ4」、すなわち四大国首脳会談がジュネーブで始まりました。冷戦の最中に設けられたこの会談は、当時の国際関係における緊張緩和についての各国の方針を議論する目的で開かれました。首脳会談は最後まで具体的な成果は得られなかたものの、未来へと希望をつなぐ「ジュネーブ精神」が提示されました。このとき首脳と大臣のそれぞれ8人は、ジュネーブ市民のグループから寄贈されたヴァシュロン・コンスタンタンの時計をもって帰途につきました。その時計に添えられていたのは、「この時計が常にあなた自身とあなたの人民、そして世界平和にとって幸福な時のシンボルとなるように」という言葉でした。12リーニュのキャリバーP453/3Bで駆動するこのイエローゴールド製のモデルRef.6032は、当時のフランス外務大臣アントワーヌ・ピネーのものです。直径34mmのこの時計は、この時代に特徴的な上品で無駄のないスタイリッシュなデザインが用いられています。
カレンダーウォッチ「ジュビリー1755」REF.85250 - 2005年製作
1755年に創業したヴァシュロン・コンスタンタンは、2005年に250周年を祝いました。この特別なイベントを記念してメゾンはいくつかのアニバーサリー・ウォッチを作りました。そこに含まれる腕時計「ジュビリー1755」Ref.85250は、イエローゴールド500本、ピンクゴールド500本、ホワイトゴールド500本、プラチナ250本、それと非売品5本の合計1755本が限定モデルとして製作されました。“Museum”と刻印されたこのイエローゴールドのモデルは、ヴァシュロン・コンスタンタンのプライベート・コレクション用としてただちに取り置かれた1点です。メゾンのシグネチャーを担うタイムレスでクラシカルなこの時計を引き立てるのは、繊細なギヨシェ彫りが施されたダイヤルです。また、日付と曜日のカレンダー表示やパワーリザーブ表示機能が備わるキャリバー2475は、設計から製造までをすべてマニュファクチュールで行ったヴァシュロン・コンスタンタン初の自動巻きムーブメントです。そしてダイヤルには、時計産業における最も厳格な品質認証のジュネーブ・シールが誇らしくあしらわれています。ヴァシュロン・コンスタンタンにとっては、この「ジュビリー1755」がジュネーブという土地で作られたことがまず重要な点でしたが、ジュネーブ州当局は、ヴァシュロン・コンスタンタンに対してジュネーブ・シールの紋章をダイヤルに表示するという例外措置を許可しました。もちろんそれは史上初のことでした。
【VACHERON CONSTANTIN EXCLUSIVE HERITAGE MEN’S PIECES】詳細
・ヴァシュロン・コンスタンタンブティック 銀座店
開催日時:2020年10月10日(土)~10月31日(土)
営業時間:平日13:00~20:00、土日祝12:00~20:00(定休日なし)
開催会場:銀座ブティック2階 / 東京都中央区銀座 7-8-8
Tel: 03-3569-1755
問合せ先:0120-63-1755
・ヴァシュロン・コンスタンタンブティック 大丸心斎橋店
開催日時:2020年11月4日(水)~11月8日(日)
営業時間:10:00~20:00(休業日は大丸心斎橋店の休業日に準ずる)
開催会場:大丸心斎橋店本館6階 / 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1
Tel:06-6271-1231(代表)
問合せ先:0120-63-1755
・ヴァシュロン・コンスタンタンブティック 新宿伊勢丹店
開催日時:2020年11月11日(水)~11月30日(月)
営業時間:10:00~20:00(休業日は新宿伊勢丹店の休業日に準ずる)
開催会場:伊勢丹新宿店本館5階 / 東京都新宿区新宿3-14-1
Tel:03-3352-1111(代表)
問合せ先:0120-63-1755
※今後の状況により、営業時間変更または臨時休業を実施する場合がございます。
※2020年10月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。
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INFORMATION
ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)についてのお問合せは・・・
ヴァシュロン・コンスタンタン
TEL: 0120-63-1755
(月曜日から金曜日 午前11時~午後7時)
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