VACHERON CONSTANTIN | ヴァシュロン・コンスタンタン 希少性の高い素材を組み合わせたコレクター向けの限定シリーズ パトリモニー・トラディショナル・14デイズ・トゥールビヨン プラチナ・コンセプト

　 純粋性、希少性、永続性を備えたプラチナは、高級時計の世界で最も人気のある素材です。2006年、ヴァシュロン・コンスタンタンは洗練された技術力に極めて希少性の高い素材を組み合わせたコレクター向けの限定シリーズ、プラチナ・コンセプトを発表しました。

　 プラチナ・コンセプトの製作にあたって、ヴァシュロン・コンスタンタンでは、18世紀の探検家であり天文学者でもあったアントニオ・デ・ウジョーアによって発見されたプラチナの優れた特徴に焦点を当てました。ヴァシュロン・コンスタンタンが、金属の中で最も価値の高いプラチナを初めて使用したのは1820年のことでした。18Kゴールドがその75%しかゴールドを含まないのに対し、プラチナの場合の含有率は通常95%を占めます。しかも、主に岩漿岩から成る堆積物からわずかしか入手できません。プラチナの比重と重量はほかの金属よりもはるかに重く、摩耗しにくい特徴をもっており、時計産業で使用する金属として最適の素材だと言えます。プラチナは長い間、王族やマハラジャ達しか身につけることが許されていませんでした。プラチナの長期間に渡って劣化しない優れた性質は、つまり耐久性に優れていることを意味しており、今日ではコレクターや趣味の良い愛好家の方々も手にする事ができる魅力的な素材となっています。

　 パトリモニー・トラディショナル・14デイズ・トゥールビヨンは、プラチナ・コンセプトの中でも特別扱いを受けるにふさわしい素晴らしい時計です。このたぐい稀なタイムピースは、トゥールビヨンなどのコンプリケーションを作り上げている最高の技術力を結集したものです。ヴァシュロン・コンスタンタンは、この手間のかかる作業を必要とする分野で、長年に亘ってその存在感を示し続け、現在ではその第一人者として知られています。

　 パトリモニー・トラディショナル・14デイズ・トゥールビヨン プラチナ・コンセプトには、驚異的な14日間のパワーリザーブを備えた手巻き機械式トゥールビヨン ムーブメント、キャリバー2260が搭載されています。6時位置のスモールセコンドと重なるトゥールビヨンや、わずかにオフセンターに配された時分表示に加え、280度の弧を描くことで高い視認性を実現したパワーリザーブ表示も兼ね備えています。従来よりも広い面積で表示されるパワーリザーブは、12時間ごとに区切られており、読み取りやすくなっています。

　 14日間のパワーリザーブを保証するため、ヴァシュロン・コンスタンタンのキャリバー2260には2つ1組の香箱が2セット、合計4つの香箱が付属しています。これらはすべて連動して同時に作動しますが、当然ながら香箱が1つの時と比べてそのスピードは1/4となります。

　 231個の部品で構成されたキャリバー2260には、2つの大型の受けがあしらわれています。こうして確保された広い表面部分は、このムーブメントに施された仕上げ装飾をさらに引き立て、中でもコート・ド・ジュネーブ装飾が大きな存在感を漂わせています。トゥールビヨン・ケージは、ブランドのシンボルである「マルタ十字」にインスパイアされています。また、ムーブメントの部品の1つ1つに施された手作業による面取り加工および最高レベルの仕上げ装飾を堪能することができるこのケージは、まるで本物のショーウィンドウを彷彿させます。そして、アンクル受けに施す唯一のポリッシュ仕上げは、理想的な状態に達するまでに、11時間以上にもおよぶ手作業を必要とします。

　 今後、ジュネーブ・シールはムーブメントだけに限らず、時計一式が対象となります。つまり、時計のケースのほかにも、ケースにキャリバーを固定する部品も検査の対象となります。

　 プラチナ・コンセプトでは、この限定モデル特有の性質がさらに強調されています。控えめなデザインによる精巧な美しさが、優美で完璧な美へと昇華し、新たな光を放つのです。2006年にプラチナ・コンセプトが発表されて以降、このコレクションから発売されたすべてのモデルに、サンドブラスト仕上げが施され、4時位置と5時位置の間に「PT950」の英数字が控えめにプリントされた、すっきりとしたプラチナ950製のダイヤルが備わっています。プラチナ950製のフォールディング・クラスプが付属したストラップは、ダークブルーのミシシッピ・アリゲーターレザー製で、美しいサドルステッチが施され、シルクを絡ませたプラチナ950の糸で手縫いされています。製造番号入りで50本のみの限定生産となっています。