SINN | ジン 2025新作 特許取得ゴールドブロンズ125製ダイバーズウォッチ。ジン「T50ゴールドブロンズB」

　2025年の新作としてジンより、特許取得のゴールドブロンズ125製ダイバーズウォッチ「T50ゴールドブロンズB」が登場します。ジンが開発し特許を取得したゴールドブロンズ125をケース、リューズ、ベゼルに使用したこの300本限定モデルは、その素材の卓越した純度がダークブルーの文字盤と完璧に調和し、現代的な気品と時代を超越した美しさを放ちます。

明確な視認性と正確さ

　このモデルのコンセプトは、ミニマルな表示であっても正確な時間計測に妥協はないということです。目立つ大型の剣針と、ダイバーズウォッチに無関係なすべての要素（文字盤や回転ベゼルに追加の機能やマークなど）を取り除いたデザインが本質的特徴となっています。時針と文字盤のインデックスはグリーンに、分針と秒針、そしてベゼルのメインマーカーはブルーに光ります。さらに、リュウズを4時位置に配置することで、激しい運動でも手の甲に負担がかからないように設計されています。

技術的気品と高い機能性

　T50ゴールドブロンズBは、技術的な洗練で操作上の安全性を何よりも優先したデザインを体現しています。ゴールドブロンズ125は、完璧な視認性を誇るダークブルーの文字盤と違和感なく調和し、この時計に上品な外観を与えています。ディープブルーは深海を想起させ、シルクのようなマット仕上げが、ケース、リューズ、ベゼルに使用されたゴールドブロンズ125との洗練されたコントラストを生み出しています。堅牢なセーフティシステム搭載のダイバーズベゼルは、時間を計測するための信頼性の高いツールです。ケースにしっかりと固定されたこのベゼルは、簡単には取り外すことはできず、偶然に触ってベゼルが動くことがないよう設計されています。これは、シンプルかつ効果的なねじれ防止機構（先に押す、そしてそのまま回す）という、忘れがたい原理です。これにより過酷な条件下でもベゼルは確実に固定されます。さらなる安全機能としてArドライテクノロジーが曇りを防止することで、厳しい環境下でも信頼性を確保します。

冶金学の専門知識

　T50ゴールドブロンズBで、ジンでは再び冶金分野における卓越した専門技術を披露します。この驚くべきタイムピースの価値を十分に理解いただくには、自社で開発した独自のブロンズ合金を使用していることが重要です。素材ゴールドブロンズ125は、8分の1が金で構成され、合金成分の純度がとても高いのが特徴です。歴史的に幅広い海事用途で愛用されてきたブロンズは、このゴールドブロンズ125で新たな次元に到達しました。その並外れた純度は、海水に対する皮膚への適合性と耐腐食性の両方を高めます。ゴールドブロンズ125も酸化により自然に黒ずんだ色に変化しますが、合金の中に金が含まれているため、環境の影響に対する反応性が著しく低下します。その結果、表面は従来のブロンズよりゆっくりと黒ずんでいきます。軽い酸化は時計に付属のゴールドブロンズ専用クリーニングクロスで簡単に取り除くことができます。アレルギーなど皮膚反応の可能性を排除するため、T50ゴールドブロンズBはチタン製のケースバックを採用し、技術的な工夫と快適な着け心地を両立させています。

軍用青銅で製作の潜水艦U15のプロペラとゴールドブロンズ125で製作のT50ゴールドブロンズ

　ドイツ海軍206型潜水艦U15の船舶用青銅製プロペラ（一般に船舶用スクリューと呼ばれる）と当社との間には、卓越した素材を用いることで魅力的なつながりがあります。船舶用青銅は、特に海水用に設計された船舶用プロペラの製造において長年の伝統があります。ジンにとって時計製造におけるケース素材の皮膚への適合性も大変重要です。現実には従来のブロンズ合金において、アレルギーを引き起こすという特性を改善することはこれまで限りがありました。そこでジンは、ケース素材としてのブロンズをさらに開発するという革新的なステップを踏み出しました。その結果ゴールドブロンズ125合金を誕生させ特許を取得、2023年にダイバーズウォッチ「T50ゴールドブロンズ」を初めて発表しました。