JAEGER-LECOULTRE | ジャガー・ルクルト 2019新作 ジャガー・ルクルトの洗練された熟練機械式時計の技術「マスター・グランド・トラディション・ミニッツリピーター・パーペチュアル」
およそ2世紀に渡って高級時計製造に専念してきたジャガー・ルクルトは、複雑時計製造の専門技術においては右に出るものがない傑出した存在です。これには、時計製造技術のサヴォアフェール(ノウハウ)の中で最も価値があり、難しいとされるチャイム(ソヌリ)機構を備えた時計をも自社内で製造するという比類なき経験も含まれます。実際に、ル・サンティエに拠点を構えるジャガー・ルクルトは、過去から現在のラインナップにおいて、チャイム機構を備えたキャリバーを200種類以上も製作してきた、世界で唯一のマニュファクチュールとしての名声を有しています。
国際高級時計展SIHHでの「マスター・グランド・トラディション・ジャイロトゥールビヨン・ウェストミンスター・パーペチュアル」の成功に続き、2019年5月、ジャガー・ルクルトは再び、新しいレベルにまでその技術力を洗練させたリピーター機構を備えたタイムピースを発表します。
この「マスター・グランド・トラディション・ミニッツリピーター・パーペチュアル」は、タイムレスでありながら現代的かつ革新的なケースデザインに加え、アンティーク懐中時計のソヌリの理想的なチャイムを復活させた革新的なゴングを備えています。
マスター・グランド・トラディション・ミニッツリピーター・パーペチュアルの特徴
・アンティーク懐中時計のソヌリの豊かさと力強さを復元した新しいゴング
・「マスター・グランド・トラディション」コレクションのタイムピースのためにリニューアルした、タイムレスでありながら現代的で革新的なケースデザイン
・顧客体験を重視した自動巻ムーブメント、および直観的に操作できる永久カレンダーの搭載
新しいチャイム
チャイムを備えた時計分野での革新性は、ジャガー・ルクルトが1895年に世界初の打鐘速度を調節するサイレント・ストライク・ガバナーの特許を取得して以来、その機械技術における専門性の礎石のひとつであり続けています。21世紀において、ジャガー・ルクルトはその創造性をソヌリウォッチに注ぎ込み、最もエネルギー効率が良く、最適化された音量のチャイムを実現しました。
「マスター・グランド・トラディション・ミニッツリピーター・パーペチュアル」は、ジャガー・ルクルトにおける次世代のチャイムにおける革新性を体現しています。自動巻 ムーブメントのキャリバー950は、チャイムの品質において以前は相容れないと思われていた2つの価値観、力強さと審美性の両方を兼ね備えています。品質におけるこのコンビネーションは、これまでの歴史において、優れた時計職人たちでさえも理解の及ばぬところであり、どちらか一方を実現すればもう一方を犠牲にしなければならないものと考えられていました。
ジャガー・ルクルトの研究および開発チームは、これまでにない全く新しいゴング構造を開発することで、この理想的なチャイムを創り出しました。従来のミニッツリピーターのゴングのように重なり合ったコイルを平らに並べるのではなく、「マスター・グランド・トラディション・ミニッツリピーター・パーペチュアル」のゴングは、全く新しい高さとスペースを組み合わせることによって伝統的な手法とはまったく異なるアプローチが取られています。お互いにベースに溶接された2つのゴングは、ムーブメントの外縁部を同じ方向に動き、ほぼ完全に1周してからムーブメント全体を横切って、ドラマティックに上方向にアーチを描きます。次にこれらは分岐し、ムーブメントのもう一方のサイドの周りを、半円アーチを描くように動き、両端が重なる前に停止します。
キャリバー950は、音の振動を作り出す要素であるゴングが占めるスペースを最大化することによって、音響伝送能力をさらに強化しました。これは共鳴装置に対して相対的に弱い音源を最適な場所に配置することによって音響を高めるという音響原理に則り、時計ケースに対しゴングをより接近させるように取り付けています。(例えば、音楽プレーヤーをガラス皿に置いて音を増幅させるなどがそれに当たります)。
ゴングの角形断面や連結式の“トレビュシェ”ハンマーなどのジャガー・ルクルトの象徴であるチャイムの革新性は、ハンマーの跳ね返りによる干渉を最小限に抑え、可能な限り最高のインパクトでゴングを叩くことができるようにしています。これらは、「マスター・グランド・トラディション・ミニッツリピーター・パーペチュアル」のチャイムが綿密に作り出される特徴的な音の舞台装置となっています。
低音のゴングは、ゴングの上から下までらせん状に動きます。イレギュラーな形状でありながら、一方向にだけ流れることによって、調和の取れた倍音が豊かでバランスの取れたベース音を作り出してくれます。
高音のゴングは方向を切り替え、効果的に音叉(おんさ)のように、それ自体に音が折り重なります。この形状は、ゴングの振動をより強調し、より純粋でクリアな音を奏でます。
この新しく最適化されたチャイムのボリュームと音としての品質のコンビネーションは、ソヌリウォッチにおけるジャガー・ルクルトの新たな領域を作り、「マスター・グランド・トラディション・ミニッツリピーター・パーペチュアル」によってさらにその範囲を拡げていきます。
着用者に焦点を合わせる
永久カレンダーは、タイムピースに組み込むことができる最も実用的で便利な複雑機構です。月の日数が変わることを考慮に入れ(閏年にも対応)、正しいカレンダーを表示することができる機能により、着用者の方々は日々便利さを感じることができるでしょう。特に、このタイムピースは自動巻機構を搭載しており、定期的に身に着けることでメンテナンスの手間を省くことができます。
伝統的なスタイルの永久カレンダーでは、そのほとんどが手巻きムーブメントであり、ハイコンプリケーションの高級感をもたらす要素でもある、ムーブメントに施された素晴らしい仕上げを眺めることができるようになっています。自動巻のミニッツリピーターはさらに 珍しく、ジャガー・ルクルトの「マスター・ウルトラスリム・ミニッツリピーター・フライングトゥールビヨン」や「ランデヴー・アイビー・ミニッツリピーター」はこの極めて稀な例です。
キャリバー950の巻き上げローターは、ムーブメントに隠れるように、永久カレンダーとミニッツリピーター機構の間に取り付けられています。これは、時計のケースバックから 機構全体を眺めることができるようにするためです。「マスター・グランド・トラディション・ミニッツリピーター・パーペチュアル」には常にエネルギーが供給されるため、精巧な仕上げが施された部品を覆い隠す必要はありません。面取り、サテン仕上げ、コート・ド・ジュネーブ仕上げ、またそれらの組み合わせのいずれでも眺めることができます。
この時計のもうひとつの特徴は、着用者からのニーズが高い、時分の針の軸の近くのダイヤル開口部に表示される直観的に読み取れるセキュリティーゾーンです。この表示は 午後10時から午前1時の間に表れ、ムーブメントにストレスやダメージを与えないように するため、この表示が出ている間は時刻またはカレンダーを調節しないように知らせるものです。この表示によって、時刻およびカレンダー表示を調節していい時間かどうかを着用者が一目で確認できるようになっています。
また、複数の複雑機構や自動巻機構はタイムピースの容積を増幅させるものだと考えられていますが、この「マスター・グランド・トラディション・ミニッツリピーター・パーペチュアル」は、直径43㎜、厚さ13.72㎜と極めてコンパクトなサイズに収まっています。
デザインの革新性
「マスター・グランド・トラディション」コレクションは、常にジャガー・ルクルトの高級時計製造の基盤であり続けており、洗練された機構に注目を集めるためクラシカルなデザインを強調しています。「マスター・グランド・トラディション・ミニッツリピーター・パーペチュアル」では、ジャガー・ルクルトは力強さと審美性の新たな均衡を求めるべく、デザインの洗練性と技術力の卓越性のバランスを再調整しました。
手作業で仕上げられた80以上の部品で構成される新しいケースは、「マスター・グランド・トラディション・ミニッツリピーター・パーペチュアル」用に開発されたものです。特に注目が集まるのはケースの人間工学的なデザインです。巧妙に凸型になったベゼルやラグの幅広い面取り、滑らかに先端が細くなっていくリピーターのスライドなどが採用されています。
部品はポリッシュ仕上げ、サテン仕上げまたはサンドブラスト仕上げが交互に施されており、後者は時計の外装に施すには極めて難しい技術です。というのも、サンドブラスト仕上げを施した表面は水を吸いやすいため、人間の肌に少し触れただけで油分を簡単に取り込んでしまい、簡単に除去できるものの、体裁の悪い汚れが跡になって残ってしまうからです。その仕上げおよびメティエ・ラールの工房で、ジャガー・ルクルトは油分が転移しないサンドブラスト仕上げの技術を開発しました。
「マスター・グランド・トラディション・ミニッツリピーター・パーペチュアル」は、2つのダイヤルのバリエーションを投入します。1つはネオクラシカルなグレイン仕上げを施したシルバーダイヤル、もう1つはメティエ・ラールの工房で手作業によるギョーシェ装飾を施した透明なディープブルーのエナメルダイヤルです。
ソリッドホワイトゴールドのダイヤルには、まず100年前から使われているローズエンジンでギョーシェ装飾が施されます。エングレービングに適切な深みが出るまで、この一連の ギョーシェ装飾作業が数回にわたって繰り返されます。次に、永久カレンダーのカウンターをダイヤル上に精密にレーザーで溶接します。その後、残りスペースに別の段階的な工程で透明のエナメルが充填されます。続いてエナメルにポリッシュ仕上げが施され、その結果として光や角度によって色調が変わる、かすかに光るガラス状のブルーの最終的なダイヤルが完成します。
ジャガー・ルクルトの「マスター・グランド・トラディション・ミニッツリピーター・パーペチュアル」には、ソヌリ・タイムピースを手掛けてきた149年の経験が詰め込まれています。そこには、受け継がれてきた革新的な機械技術と最高峰の細密装飾芸術が融合しています。ル・サンティエにあるジャガー・ルクルトは、この最新の最高傑作によって、再び21世紀の時計製造の限界を超えていく姿勢を明確に打ち出しています。
Master Grande Tradition Répétition Minutes Perpétuelle
マスター・グランド・トラディション・ミニッツリピーター・パーペチュアル
Ref.:Q52334E1
ケース径:43.00mm
ケース厚:13.72mm
ケース素材:ホワイトゴールド
ストラップ:レザー
防水性:5気圧
ムーブメント:自動巻、Cal.950(ジャガー・ルクルト製)、38時間パワーリザーブ
仕様:時・分表示、ミニッツリピーター、永久カレンダー(日、曜日、月、ムーンフェイズ、年)、ギョーシェ仕上げのブルーエナメルダイヤル、オープンワークケースバック
限定:30本
Master Grande Tradition Répétition Minutes Perpétuelle
マスター・グランド・トラディション・ミニッツリピーター・パーペチュアル
Ref.:Q5233420
ケース径:43.00mm
ケース厚:13.72mm
ケース素材:ホワイトゴールド
ストラップ:レザー
防水性:5気圧
ムーブメント:自動巻、Cal.950(ジャガー・ルクルト製)、38時間パワーリザーブ
仕様:時・分表示、ミニッツリピーター、永久カレンダー(日、曜日、月、ムーンフェイズ、年)、グレイン仕上げのシルバーダイヤル、オープンワークケースバック
限定:30本
※2019年5月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。
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