Cartier | カルティエ 2021新作 「カルティエ プリヴェ」コレクション「クロシュ ドゥ カルティエ」

「カルティエ プリヴェ」コレクション
「クラッシュ」、「タンク サントレ」、「トノー」、「タンク アシメトリック」に続く、「カルティエ プリヴェ」の5作目は「クロシュ ドゥ カルティエ」です。

「カルティエ プリヴェ」は、メゾンの伝説のタイムピースに焦点を当てた、愛好家たちの注目を集めるウォッチコレクションです。個別番号が入り限定品として製作されます。

「クロシュ ドゥ カルティエ」ウォッチ
「クロシュ（鐘）」のフォルムがカルティエに登場したのは1920年でした。水平に置いた時のフォルムが卓上ベルを思わせるため、カルティエのシグネチャーピースの多くがそうであるように、そのフォルムから「クロシュ ドゥ カルティエ」と名づけられました。

「『クロシュ ドゥ カルティエ』ウォッチが示すメゾンの取り組みは、フォルムをデザインのためのものとしてみなすだけでなく、そこから想起し得るものすべてを意識するというものです。このウォッチは、メゾンがシンプルなフォルムに遊び心を取り入れ、デザインに昇華させる才能に光を当てるものです」― ピエール・レネロ、カルティエ イメージ スタイル＆ヘリテージ ディレクター

　特徴は削ぎ落とされたラインと明快なインスピレーション。カルティエのフォルムに対する探求と、「トーチュ」、「タンク」、「ベニュワール」と同じように、あらゆるものに美を見出すメゾンのデザイナーの審美眼から生まれたタイムピースです。「クロシュ ドゥ カルティエ」は、メゾンのウォッチの中でも特に珍しいデザインです。

　コレクターを惹きつけるこのウォッチは、独創的で「カルティエ プリヴェ」コレクションの中でも類を見ない存在。そしてメゾンのウォッチメイキングにおけるあらゆるデザインコードが組み込まれています。レイルウェイトラックとインデックスの数字は、ダイアルのアシンメトリーなフォルムに調和しています。リューズにはサファイアかルビーのカボション、またはダイヤモンドを装飾。メゾンのウォッチの使い方を激変させるクリエイションです。腕の延長線上で時刻を読むという独特のスタイルで、卓上に置くと「クロック」に変わります。

　スイスのラ・ショー・ド・フォンにあるマニュファクチュールでは、この斬新なフォルムに合わせて新たなキャリバーを開発する必要がありました。

「ウォッチの構造に融合する、まったく新しい機構が設計されました。優れた協同技術により、カルティエはこの斬新なスケルトンモデルにおいて、技術的な知覚よりも感動的な美しさを優先させることができました」― マリー＝ロール・セレード、カルティエ ウォッチメイキング デザイン ディレクター

　研究開発ラボラトリーと呼ぶにふさわしいカルティエ マニュファクチュールは、カルティエのクリエイションを改良し続けていくことを目的とする、クリエイティビティに特化したイノベーションセンターです。2001年から、カルティエ マニュファクチュールを唯一の拠点として、ウォッチメイキングに関わるあらゆる職人たちを集結させ、カルティエ ウォッチの設計から製作までを行っています。最高峰の技術は、芸術的な職人技と切り離すことはできないのです。こうしてその誕生から100年以上を経て、タイムレスな魅力を宿した、眠れる美しいタイムピース、「クロシュ ドゥ カルティエ」が再び世に出ます。

歴史
　伝統的にラウンド型が主流の世界で、カルティエのウォッチは、スクエア、レクタンギュラー、細長いオーバルなどのフォルムが際立つ存在です。1904年の「サントス ドゥ カルティエ」と1917年の「タンク」以降、メゾンはウォッチの幾何学性を引き出し研ぎ澄まされたデザインを育んできました。「クロシュ ドゥ カルティエ」は類を見ないウォッチです。このクリエイションは「カフェ ソサエティ」の常連だったダンディたちを喜ばせるためにつくられたようです。レイルウェイは時代とともに進化し、ケースの中心軸の向きによって異なる2つのデザインがあり、丸くなった部分が上向きまたは右向きに配置されました。最新モデルはストラップの着用を提案しており、他にも独創性の象徴と言えるのが、手の方向に配された12の数字と、ウォッチを平らなところに立てることで「クロック」になるモジュール性です。

「クロシュ ドゥ カルティエ」ひとつのウォッチ、ふたつの個性
1. クラシックな「クロシュ ドゥ カルティエ」
　2021年でちょうど100周年を迎えましたが、まだ生まれたばかりのように脈打っています。当初からこのウォッチは一目で驚かせる独自性を持ち続けており、他に類を見ない新たな視点をもたらしました。

　ピンクゴールド、イエローゴールド、またはプラチナのモデルには、レイルウェイ、剣型針、リューズにクローズド セッティングされたカボションなど、カルティエ ウォッチのあらゆるデザインコードが表現されています。サテン仕上げの背景、ポリッシュ仕上げのバネ棒や側面など、オリジナルモデルに忠実な仕上げ加工が施され、2009年に誕生したキャリバー 1917 MC メカニカルムーブメント マニュファクチュールで駆動します。

斬新で驚かされるのは、時刻を腕の延長線上に読ませるデザインで、手首を自分の方に近づける必要がありません。1920年代にもすでに証明されたように、カルティエは心地よさと人間工学の観点からウォッチメイキングを手がけています。

2.「クロシュ ドゥ カルティエ」スケルトン
　2021年カルティエは、そのタイムピースのシグネチャーのひとつであるスケルトンをこの伝説にウォッチに採用しました。このコンプリケーションを斬新なフォルムのウォッチに適合させることは、まさにウォッチメイキングの偉業です。

　このコレクションを完成させるスケルトンモデルは3つ。全面的にオープンワークを施したダイアルを直接見せると、キャリバー 1917 MC メカニカルムーブメント マニュファクチュールを非常に繊細な網状の歯車に一変させ、ブリッジに姿を変えたローマ数字の下から透けて見えるようにする必要がありました。これはカルティエ マニュファクチュール 9626 MC ムーブメントと名付けられました。プラチナモデルでは、リューズにルビーカボションをセッティングしています。