BELL & ROSS | ベル＆ロス 2024新作 ベル＆ロス「BR 03 サイバー セラミック」

　時を追うごとに、私たちは現在から離れ、未来へと駆り立てられていきます。マット ブラック セラミックの新作「BR 03 サイバー」で、ベル＆ロスは視界に広がる未来に目を向けます。モダンな時計デザインの証です。

サイバー時代の時計

　30年にわたり時計製造のあらゆる分野に進出してきたベル＆ロスは、メゾンの航空事業への関わりと並行して、未来を見据えた独自の技術的・様式的表現を開発してきました。本質を追求する「BR 03 サイバー」ラインは、エレガンスに対するモダニズムのビジョンの証であり、限界を少し推し広げていく方法なのです。この瞬間から、新しいBR 03 サイバー セラミックはベル＆ロスの「未来的な時計作りのビジョン」を体現しています。

アヴァンギャルドなインスピレーション

　デザインは未来の具体的な形です。オブジェの物理的な変形とデザイナーの献身的な仕事を通じて、新たな展望が生まれます。この出発点から、時計メーカーは自らに課題を課しました。それは、メゾンを代表するコレクションのひとつであるBR 03の力強さとアイデンティティの背後にあるすべてを歪めることなく、アイコニックなBR 03のデザインを一新することでした。伝統的な時計製造の形式に頼ることなくこの難問を解決するために、ベル＆ロスはBR 03のデザインをサイバー・コレクションのグラフィックと未来的なコードと組み合わせることにしました。このために、ベル＆ロスの共同創業者兼クリエイティブ・ディレクターのブルーノ・ベラミッシュは、ファセット加工を施した3Dデザインで現実を再定義することに取り組みました。「これらの作品は、スピード、音、光と私たちの関係を問いかけます」とベラミッシュは強調します。

見えないものを見るということ

　時計の個性は、ケースを構成するラインによって表現されます。新しいBR 03 サイバー セラミックのユニークな特徴は、ファセット加工にあります。このファセット加工は、すぐにステルス航空機の力強いデザインを想起させ、その鋭角的な機体は波を反射するという技術的特徴を誇ります。偵察機、無人機、戦略爆撃機は、その特徴ゆえにレーダーに探知されないようになっているのです。ステルス・デザインから着想した時計を製作することで、ベル＆ロスは飛行計器の見やすさをグラフィカルなエッジで表現しました。ステルスの見えないというコンセプトをさらに推し進めるために、ベル＆ロスは文字盤と機械式自動巻きムーブメント、キャリバーBR-CAL.383の主要部品を透かし彫りにし、特に目を見張るような3Dスケルトン加工を施しました。「ラインのファセットは、もちろんデジタルアートを意識したものです。デジタル画像がフリーズすると、そのピクセルの構成が明らかになります」と、ベル＆ロスのクリエイティブ・ディレクター兼共同創業者であるブルーノ・ベラミッシュは説明します。

マットブラック：ハイテクの色、パワーの色

　その決定的で大胆な色合いで、新しいBR 03 サイバー セラミックにすぐに気づかないはずがありません。時計に選ばれた逆説的なマットブラックは、華やかであると同時に控えめでもあります。伝統的な時計製造に使用される通常の貴重な素材とは一線を画す、時計としては型破りな選択です。このデザインを成功させるため、ベル＆ロスはよりテクニカルでコンテンポラリーなパーツを意図的に採用。42×43.7mmのケースはセラミック製で、非常に高温での複雑な製造方法を必要とする最先端素材であり、高い対傷性が特徴的。「ダイヤモンドパウダーによる研磨により、宝石職人が宝石をカットするようにファセットを再表面化することが可能になりました。デザインの純粋さを保つため、ラグをなくし、ラバーストラップとケースの間に隙間をなくし密着するように設計しています」とベラミッシュは説明。強度と軽さを兼ね備えたハイテク素材セラミックをケースに選び、反射防止加工を施したサファイアクリスタルの表面は12個のメタリックなインデックスとロゴを装飾するために光沢のあるブラックを採用。ファセットのアングルとクリーンなラインがアヴァンギャルドなデザインの核となり、5年保証のマニュファクチュール製ムーブメントがこの特別なタイムピースに収められています。