AUDEMARS PIGUET | オーデマ ピゲ 2022新作 音楽の世界をテーマにした新モデル。オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オフショア ミュージックエディション」

　2022年の新作としてオーデマ ピゲが、ロイヤル オーク オフショア 37mmと43mmの5つの新モデルを発表しました。チタンが2モデル、ジェムセットの18Kホワイトゴールドが2モデル、ブラックセラミックが1モデルです。タペストリーダイヤルには、録音スタジオの機器の一つイコライザーのモチーフが表現されています。37mmには自動巻きムーブメント（時・分・秒表示）キャリバー5909を搭載、43mmにはキャリバー4309を搭載。マニュファクチュールが数年前から始めたミュージックシーンとの創造的な相互作用に満ちたコラボを祝うデザインの新モデルです。

音楽の世界へのオマージュ

　ダイヤルで時間を認識する前は教会の鐘が時を告げていたことからもわかるように、時計づくりのアートにとってサウンドは大切なものでした。オーデマ ピゲは創業以来、特にソヌリウォッチの開発に関してパイオニアの役割を果たし、音楽の世界とのつながりを発展させてきました。ロイヤル オーク オフショア コレクションでは、様々なアーティストたちとコラボレーションを行い、互いに啓発しあっています。

　今回、新しいロイヤル オーク オフショアはこの長い友情関係を祝したデザインを採用。イコライザーのモチーフの｢タペストリー」ダイヤル、ジャックホールを思わせる溝入りのプロット、ミキサーのフェーダーを思わせるリューズガードです。自動巻きモデルで時・分・秒表示、6時／12時方向にカーブしたサファイアガラスを使い、幅広の面取りが多く見られます。ポップでカラフルなスタイルですが、頑丈でエレガント、洗練されたプレシャスな感覚が光ります。

チタンで2サイズ。落ち着きと安心できる丈夫さ

　ロイヤル オーク オフショア ミュージック エディションのチタン2モデルは37mmと43mmがあり、手首のサイズの違う多くの方にお使いいただけます。どちらもダイヤルはブルーの地にカラフルなイコライザーがトランスファー印刷され、暖かなコントラストを演出しています。ダイヤルには12時位置にポリッシュ仕上げのホワイトゴールドのAPモノグラム。18Kホワイトゴールドの時と分のインデックス、針に蓄光処理が施され、コンサート会場など暗い場所でも読み取ることができます。

　37mmのモデルは同サイズのロイヤル オーク オフショア クロノグラフのデザインを取り入れ、43mmと同様に幅広の面取りとカーブガラスを採用。デイト窓をなくしてゆったりとしたスペースにカラフルなイコライザーのモチーフが映えます。ダイヤルの色に合わせた「モザイク加工」のブルーラバー交換可能ストラップを組み合わせています。マニュファクチュールが2021年に導入した交換可能ストラップシステムが、ロイヤル オーク オフショアコレクションの37mmモデルに使われるのは今回が初めてです。同じく「モザイク加工」のターコイズブルー、イエロー、グリーンの3本のラバーストラップが付属しています。

　43mmのバージョンは2021年に発表されたモデルの延長上にあります。ダイヤルの色に合わせたブルーラバーの交換可能ストラップを組み合わせ、さらにターコイズブルー、イエロー、グリーンの3本のラバーストラップがウォッチボックスの中に収められています。

　サファイアとチタンのケースバックには《 Limited Edition of 500 Pieces 》の文字をグレービング。この二つのリファレンスはどちらも自動巻きムーブメントをサファイアケースバックから見ることができます。

ジェムセットの《ハーモニー》

　新ライン、ロイヤル オーク オフショア ミュージック エディションはホワイトゴールド37mmと43mmの2モデルで、ダイヤルとベゼルに《ハーモニー》カットのカラーストーンがセットされています。この2モデルのダイヤルはブルーアヴェンチュリンで、チタンモデルと同様、イコライザーのモチーフを採用。イコライザーのモチーフはルビー、ペリドット、ツァヴィライト、グリーンサファイア、ブルーサファイア、オレンジサファイアなど10色のカラーストーンのインビジブルセットにより表現されています。同じカラーストーン（ルビー、ツァヴィライト、イエローサファイア、オレンジサファイア、グリーンサファイア、ブルーサファイア）がダイヤルに呼応して2つのモデルのベゼルを飾ります。

《ハーモニー》カットはファインストーンを生き生きとセットするため開発されたカット。ストーンのカット面の角度が最大の反射を引き出すように工夫され、石のサイズが非常に小さい（ダイヤルでは0,65mm）ながらも最大限にカラーが見えるようバランスを取っています。この技法ではさらに、ダイヤルのインビジブルセットに必要な細い溝を隠すこともできます。この珍しいインビジブルセットはセッティングを薄く仕上げることができます（ダイヤルでは0,85mm以下）。ダイヤルにきらめく光をさらに引き立てるため、ベゼルのセットも《ハーモニー》カットが使われています。より大きなサイズの石では業界で初めてとなります。

　37mmのモデルは166個のカラーストーンをセットしておりトータルは約3.7カラット、43mmのモデルは230個をセットし、トータル約6.15カラットです。チタンモデルと同様、この2モデルも12時位置にAPのモノグラムが輝き、インデックスと針は18Kホワイトゴールドです。37mmモデルには「モザイク加工」の交換可能なブルーストラップがついています。さらにターコイズブルー、イエロー、グリーンの3本のラバーストラップが付属。

ブラックセラミックと鮮やかなカラー

　音楽をテーマとしたこの新ラインでは、43mmのブラックセラミックモデルも展開されています。モノクロームのデザインにチタンのパーツが光ります：ジャックホールのモチーフを思わせるプロット、フェーダーを思わせるリューズガード、そしてストラップのピンバックル。

　抑えた色調の中に、10色のカラフルなイコライザーグラフが「タペストリー」ダイヤルにトランスファー印刷されてダイヤルを明るく輝かせ、コンテンポラリーな雰囲気を強調しています。

　チタンとサファイアのケースバックを通して、《 Limited Edition of 250 Pieces 》と刻まれた手仕上げのムーブメントを見ることができます。この鮮やかなコントラストのモダンなタイムピースには、ケースの色に合わせた交換可能なブラックラバーストラップが組み合わせられています。さらにターコイズブルー、イエロー、グリーンの3本のラバーストラップが付属しており、その日の気分に合わせてつけ替えることができます。

ロイヤル オーク オフショア コレクションの2つの自動巻き新キャリバー

　ロイヤル オーク オフショア ミュージック エディションでは2つの自動巻きムーブメント（時・分・秒表示）が登場しました。デイト表示をなくしたゆったりとしたスペースに、ダイヤルのカラフルなモチーフがスポットライトの下で輝きます。

　37mmの2つのモデルは新しいキャリバー5909を搭載。このサイズに時・分・秒表示の自動巻きムーブメントが搭載されたのは初めのことです。キャリバー5909は2022年にオーデマ ピゲが発売した37mmのロイヤル オークに使われたキャリバー5900をベースに開発されました。キャリバー3120に置き換わって登場したこのムーブメントはより薄く（4.26mmから3.9mm）、振動数がより高くなっています（3Hzから4Hz）。さらにパワーリザーブは約60時間です。

　43mmのモデルはキャリバー4309を搭載。マニュファクチュールが開発した最新の時・分・秒表示の自動巻きムーブメントです。ゆったりしたサイズで計時精度が向上し、パワーリザーブも約70時間となり、しばらく腕に着けなくても安心です。

　全てのモデルはサファイアケースバックからオートオルロジュリー特有の美しく装飾されたムーブメントを見ることができます。コート・ド・ジュネーブ、サテン仕上げ、パール仕上げ、ヘアライン仕上げ、ポリッシュ面取りなど。そしてコレクションのために開発された特別の回転錐は22KピンクゴールドにブラックNACコーティングが施されています。

APと音楽の長いつきあい

　1875年の創設後すぐにソヌリウォッチを開発したオーデマ ピゲは、この20年ほど特に音楽の世界との関係を深めました。

　2005年、オーデマ ピゲは音楽界のアーティストと初めてのコラボレーションを行いました。Jay-Zの10年のキャリアを祝してマニュファクチュールは、アーティストのディスコグラフィを収めたiPod付のロイヤル オーク オフショア限定モデルを発売。音楽の世界との共演を実現したこの初の限定モデルはその後のコラボレーションへの発展の道を開きました。2009年には優れた技術、精度と革新への志向というマニュファクチュールと共通の価値観をシェアする古くからの友人クインシー・ジョーンズとのコラボレーションも実現しました。

　2006年にはEPFL（スイス連邦工科大学ローザンヌ校）との提携のもとに、時計師、エンジニア、音楽家と音響専門家からなるエキスパートチームを組み、サウンドの研究開発を始めました。8年に及ぶ研究の結果、ソヌリのメカニズムと革新的なケース構造を結びつけたシステムの開発に成功。優れた音響、ボリューム、美しい音色という面で大きな進歩を遂げました。スーパーソヌリと名付けられたこのテクノロジーは3つの特許を取得し、ロイヤル オーク コンセプト ミニッツリピーター スーパーソヌリとして発売され、2016年のジュネーブ時計グランプリのカテゴリー「優れたメカニズム」賞を受賞しました。

　音楽の世界との関係を深める中でオーデマ ピゲは、2010年にクロード・ノブス財団、EPFLと提携しモントルー・ ジャズ・ デジタル プロジェクトの支援をスタート。この壮大なプロジェクトはフェスティバルのオーディオビジュアルのアーカイブ全体をデジタル化し、保存と品質向上管理を行うもので、ユネスコの「世界の記憶」遺産として認められているものです。マニュファクチュールとモントルー・ ジャズ・フェスティバルの絆は2019年にさらに深まり、オーデマ ピゲはモントルー・ジャズ・フェスティバルのグローバルパートナーとなりました。

　2019年以降もマニュファクチュールは音楽界とのコミュニケーションを深め、2022年にはDJ／作曲家／プロデューサーのマーク・ロンソンをブランドアンバサダーとして迎え、共に様々なプロジェクトを展開しています。この新ライン、ロイヤル オーク オフショア ミュージック エディションは、音楽とウォッチという二つの世界のダイナミックな相互作用を表現するものです。カラフルなデザインとあいまって音楽とウォッチのファンの皆様に喜んでいただけるラインです。

※ロイヤル オークは、引き続き入手困難な状況が続いておりますのでご了承ください。