Armin Strom | アーミン・シュトローム 2020新作 アーミン・シュトローム初のレディス・ウォッチ「レディビート」
アーミン・シュトロームの最新ウォッチは、常に革新を目指すブランドの目標を示しています。ブランドの代表的なムーブメント、ダイアルとケースを大胆にデザインしたレディビートは、競合力のある価格で革新的な時計づくりを行う新しいシステム 78 コレクションの記念碑的モデルです。
ビエンヌのマニュファクチュールで生まれた、この妥協を許さない最新モデルはレディス・ウォッチで、ブランドのすべてのタイムピースに搭載されているテクニカルで本格的なマニュファクチュール・ムーブメントを搭載しています。レディビートは多様なデザイン手法を駆使したユニークでフェミニンなウォッチ。アーミン・シュトロームの男性スタッフたちは自らの限界にとどまることがないよう、ブランドの男性的な内部デザインを使わず、フリーランスの女性デザイナーを起用することにより、すべてのレベルで女性らしさを表現することを選びました。
レディビートはオフセンター・ダイアルと薄く小さい新ケースが採用されています。レディビートの38mmというサイズはアーミン・シュトロームでは初めてで、多くの女性が好むサイズです。ウォッチの正面にはトリプル・ブリッジが見えます。これは、キャリバーALA20のポケットウォッチからのインスピレーションで、その他にもダイアル上にメカニズムの多くの部品を見ることができます。
このようなコンテンポラリーなサイズは、アーミン・シュトロームのDNAの本質を示すものでもあります。真に必要なものだけに削ぎ落とすと共に読みやすさを追求し、女性のコレクター、時計愛好家、ユーザーの方々により良い体験をしていただくことを目指しています。
スイスブランド、アーミン・シュトローム初のレディス・ウォッチ、レディビート。ステンレススティール・ケース、価格は2,250,000円(税抜/予価)です。
レディビートのインスピレーション
アーミン・シュトロームは、本格的メカニズムに興味を持つ女性のお客様の要望にお応えし、このレディビートをお届けします。
技術部長のClaude Greisler(クロード・グライスラー)とオーナーのSerge Michel(サージュ・ミシェル)は、アーミン・シュトロームのラインにレディス・ウォッチを加える時が来たと感じていました。グライスラーは、「ふつうのウォッチでは見られないほど多くのメリットがある。メカニズムが見えるという私たちの好きな構造がここでも目を惹く」と語ります。ブランドのスケルトンとオープンワーク・ムーブメントの歴史の延長上にこのレディビートがあります。
アイデアはグライスラーとミシェルから出たものでしたが、彼らはレディス向けのウォッチについてよく知る二人の女性デザイナーと提携しました。共同創立者の二人は男性であり、だからこそレディス・ウォッチについては女性のプロデザイナーの手を借りることが必要だと考えました。一人はレディス・ウォッチとジュエリーの有名ブランドで商品マネジャーのキャリアがあります。二人の男性は、このように洗練され夢とチャレンジに満ちた女性向けのプロダクトを、男性だけで作ることはできないと思いました。まさに女性による女性のためのウォッチで、間に男性の解釈は入っていません。そしてこの女性たちはアーミン・シュトロームの望みをよく理解していました。「この女性たちの話を聞くということは、すべての女性客の話を聞くことになる」とグライスラーは言います。
アーミン・シュトロームには、このようなレディス・ウォッチへの要望がだいぶ前から寄せられていたのですが、チームはどのように進めたら良いのか、能力を超えることになりはしないかと悩んでいました。新しいチームが立ち上げられ、最初に行ったのは形状の検討です。現在好まれているのはやわらかな形状、例えば月を思わせるようなものという方向に絞られました。さらに透明性が高く、メカニズムが見えるという華麗なスタイルです。
グライスラーとミシェルがアーミン・シュトロームを設立してから10年が経ち、本格的なマニュファクチュールに成長して独自のタイムピースを製造しています。わずかな年月の間に多くの業績を生み出しました。マニュファクチュール・ムーブメント、トゥールビヨン・ムーブメント、評判のミラード・フォース・レゾナンスの共振ムーブメントとその派生バージョン。二人の創設者は慎重で賢く、マイペースで注意深く成長してきました。その自然な流れの中で今、女性のためのウォッチが生まれようとしています。「急いでやろうとしては良くないと思った」とグライスラーは語ります。このマニュファクチュールの最新のクリエーションについて、「良いデザインというのは誠実で機能的なもの」、「化粧をして魅力的に見せる必要はない」と言います。しかしアーミン・シュトローム独特の魅力があるのです。レディビートは、ブランドのオンライン・コンフィギュレーターで色やデザイン要素を選び、カスタムデザインにすることができます。グライスラーは、「カラーは女性にとってとても大切な要素。ですから多くのチョイスを用意した」、と語ります。
レディビートの特別なチャレンジ
レディビートはテクニカルなコンセプトのレディス・ウォッチです。時計業界で多く行われているようにメンズ・ウォッチを単に小さくしたものではなく、始めからレディスとしてのコンセプトを持っています。アーミン・シュトロームは皆と同じことはやりません。いつもゼロからきちんと立ち上げることをモットーにしています。
巻き上げは使いやすい自動巻き。グラヴィティ・イークォル・フォースはマイクロローターが見える構造になっていますが、これはケースバック側から見えるフルサイズのセントラル・ローターとして開発し直したもので、巻き上げのパワーを高め、パワーリザーブも長くなっています。「男性は正面でローターが回り続けているのを面白いと思って見るかもしれないが、チームでは、女性は巻き上げシステムの動きを見ることにそれほど熱中しないという意見が大多数だった」。最終的に、テクニカルであってもフェミニンでなければならない、それもダイヤモンドやマザーオブパールで「綺麗に」 飾るというやり方ではなくということです。このウォッチはいかなる妥協もしてはならず、堂々とレディスであることを主張し、しかもミニマリストなアーミン・シュトロームのスタイルであるべきです。「このウォッチを作る中で一番難しかったのは、女性のお客様の頭の中に入って行くことだった」、とグライスラーは苦笑して語ります。
レディビートの開発
女性のデザイン・カウンセラーたちと提携することにより、アーミン・シュトロームのチームはレディビートのスタイルをグラヴィティ・イークォル・フォースのような方向に持ってゆき、新しくアピールするシステム 78 コレクションにハイライトを当てることにしました。「女性は手首にどんなウォッチを着けたいか?」このとても重要な質問に答えたのは、アーミン・シュトロームの典型的なメソッド。つまり、ブランドの価値観をよく考え、それを新しい思索と実践に結びつけるということです。
基本的なアイデアはグラヴィティ・イークォル・フォースに置く、そしてムーブメントはアーミン・シュトローム・ウォッチの中心的存在であること。しなやかで着けやすいウォッチであること、ダイアルにメカニズムの動きが見られることを条件としてメカニズムが設計されました。アーミン・シュトロームのラインの中でもグラヴィティ・イークォル・フォースは、サイズは比較的控えめでしたが、これをさらに縮小したケースを設計。こうしてアーミン・シュトローム初の38mmケースが生まれました。
グライスラーと二人の女性デザイナーは、やわらかなラインに満ちたウォッチの形状をすぐに考え出しました。アーミン・シュトローム・ウォッチの一体ストラップ用のクラシックなラグをサイドにキャスティングし、全体の形状は男性的なブランドのアングルの張ったフォームではなく、円と半円でまとめあげています。「ウォッチは柔らかな、月を思わせる形で包まれている」、とグライスラーは語ります。ウォッチをよく見ると、半月の形のプレートが下のレベルでメカニズムの要素と並び、満月の形のサブダイアルがその上に置かれています。
もう一つのポイントは、ダイアルには数字がなく、ソフトな小さいロゴが12時のアワーマーカーを兼ねていること。起伏の中に散りばめられたネジ、下に見えるパターン化されたダイアル、それら全ては紛れもなくアーミン・シュトロームの技術の粋を集めたものです。
時計の役割を端的に表す秒針も、このウォッチのクリーンなルックでは過去のものとされました。ダイアル上にテクニカルな要素は十分に披露され、特にテン輪は魅惑的な回転を続けながらダイアルに堂々と展開されています。表示はアーミン・シュトロームがよく使うオフセンターで、ウォッチの鼓動するハートを引き立たせるように控えています。
最初からテクニカルなレディス・ウォッチとして開発し、ムーブメントは鼓動するハートであるテンプをいつでも見ることができるようウォッチの正面に持ってくるよう設計されました。目くるめくようなムーブメントの動きは、同時にウォッチが作動しているかどうかを一目で確認することもできます。「アニメーションのあるウォッチが好きだ」 とグライスラーは説明。「ウォッチが鼓動しているかどうかが一目でわかるのが良い。ウォッチが走っている、呼吸している、つまり作動していることがわかるように」。
チームはさらに、レディビートのムーブメントを薄くしサイズを抑えるため、グラヴィティ・イークォル・フォースでテンプに均一のパワーを伝達するために使われているクラッチ分離システムとモーターバレルの部分を取り除きました。そして最終的に秒針もカットしたのは、ウォッチのパルス、鼓動でもあるテンプの動きを秒針に煩わされることなく存分に見るためです。
「このコレクションはアーミン・シュトロームのウォッチとして、ブランドの価値を守りラインに調和したものとなるべきでした」とグライスラーは語ります。「急いで作るのではなく、最大の注意を払って作り込みました。女性が女性のために作ったウォッチ。私たち男性だけで作ったとしたら、想像に任せて大きな勘違いをしてしまったかもしれません」。
システム 78:アーミン・シュトロームのコレクションへの新たなエントリー
2019年11月のドバイ・ウォッチ・ウィークで発表されたグラヴィティ・イークォル・フォースは、ブランドの新しい方向を示しました。シングル・バレル・コレクションに替わるシステム 78 コレクションが登場したのです。この哲学的なオート・オルロジュリー・コレクションは求めやすい価格でもあり、アーミン・シュトロームのエントリーラインとなりました。この名前はブランドが創造したいと願っているものです:それを手に入れたいと望むすべての人が入手できるオート・オルロジュリーのシステム。一つ一つの新しいウォッチがイノベーションを持つ、そして1978年に生まれた同い年のサージュ・ミシェルとクロード・グライスラーの二人の共同創設者が生み出したモダンなアーミン・シュトロームの時計づくりの哲学を表現するものなのです。
Lady Beat
レディビート
Ref:ST20-LAB
ケース径:38.00mm
ケース厚:11.65mm
ケース素材:ステンレススティール
防水性:3気圧
ストラップ:ホワイト・サテンのラバーとアルカンターラ
ムーブメント:自動巻き、Cal.ALA20、毎時25,200振動、約70時間パワーリザーブ、20石
仕様:時・分表示、オフセンターのホワイトダイアル、手仕上げのステンレススティール製針
予価:2,250,000円(税抜)
Lady Beat
レディビート
Ref:ST20-LAB
ケース径:38.00mm
ケース厚:11.65mm
ケース素材:ステンレススティール
防水性:3気圧
ストラップ:ブラック・サテンのラバーとアルカンターラ
ムーブメント:自動巻き、Cal.ALA20、毎時25,200振動、約70時間パワーリザーブ、20石
仕様:時・分表示、オフセンターのブラックダイアル、手仕上げのステンレススティール製針
予価:2,250,000円(税抜)
※2020年10月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。
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